終わりよければすべてよし

ひとり親つれづれ日記

三人三様

夏子には、娘がひとり、息子が二人いる。

 

どこもそうかもしれないが、うちのきょうだいはそれぞれタイプがバラバラで、まさに三人三様だ。

 

例えば、娘が帰省するとする。たいてい、私に手料理のリクエストが来る。

唐揚げとか、豚汁とか、肉団子の甘酢あんかけ、麦とろごはん、コロッケ、などなど。たいてい、ひと手間かかるものが多い。また、どういうわけか、帰省するときに限って、私の体調がよくないことも多く、めまいでふらふらになりながら頑張って唐揚げを丁寧に二度揚げしたこともある。しかし、出来上がった唐揚げを見て、嬉し涙までポロポロとこぼす娘。狭いIHのキッチンではさすがに、揚げ物まではやりにくいのだろう。

 

一方、長男はどうか。

今日は、大学のテスト期間中で忙しいにも関わらず、選挙だけはきちんと投票したいと言い、日帰りで帰省をした。

 

そして、さっと台所に立ち、生前のパパのように、きびきびと料理を始める。

今日は、ステーキを焼いたり、キャベツの塩昆布漬けを作ってくれた。その他にも、焼きそばを。焼きそばといえば、主人がよく、休日のランチにと、家族みんなに作ってくれた。それも、すごいスケジュールの中でだ。例えば、早朝5時くらいにうちを出て、仲間と大型バイクでツーリングを楽しむ。一足先に仲間と別れ、11時すぎにはスーパーに寄り、焼きそばの材料を買う。そして、12時くらいには、家族5人分の焼きそばが完成しているのだ。夫の作る焼きそばは、水を入れて蒸して作るやり方で、付属の味付けの粉は全部は使わず、ウスターソースで味を加えるもので、本当に美味しかった。

 

ところが、今日長男が作ってくれたのは、さらに凝っていた。何でも、香港風焼きそばだそう。長ネギと生姜をごま油で炒め、日本酒で香りをつけ、オイスターソースでしめる。それを素に、焼きそばを作るのだ。同じマルちゃん焼きそばの麺を使っているのに、何やら麺そのものまで中華風に、ちょっと高級な感じに仕上がっている。お味も上等だ。

 

まめに、自炊をしているようで、一層腕を上げたようだ。

 

次男の方は今、予備校の夏期講習期間に入っている。先日、いつもと違う予備校の講習に参加したが、ようやく、数学で素晴らしい講義に出会えたようだ。板書も、口頭での説明も素早い先生らしく、主に息子は、聞く方に専念して、板書は最低限にしたようだ。書いてばかりだと、聞きそびれてしまうらしい。また、授業の中で完全に理解すれば、すべての板書は必要ないと。おそらく、頭の中に記憶できるからだろう。その講習は、さすがに数学が苦手なひとにはきついと思うと言っていた。

 

次男の方も、私が調子悪いと、代わりにごはんの用意をしてくれる。ただ、何しろ受験生なので、あまり負担をかけるわけにはいかない。しかし、うまくできたときに私が喜ぶと、本当に嬉しそうにする。

 

そう、料理は、自分のためだけでなく、作って誰かに喜んでもらえると、さらにモチベーションが上がるものだ。

 

明日はちょっと贅沢に、娘が私の誕生祝いをしてくれる。本当の誕生日はまだ数日先だが、当日は仕事のため、前祝いといったところか。

 

最近は不眠も少し落ち着いてきて、ずいぶん調子も良くなってきた夏子であった。