東大実戦とOPの結果
とうとう、夏に受けた東大模試の結果が判明した。
本人曰く、現役時はそれほど期待せずに受けて、もしも良い結果なら素直に喜べる。だが、浪人生ともなると、一年余計に勉強する分、模試の成績も本来なら良くて当たり前なはず。そういう意味では、よりプレッシャーがかかり、問題を解いている間も結構緊張し、ふだんはあまりやらない計算ミスも数学であり、「もしも、結果が悪くても怒らないでね。」などと私に言うくらいだった。
それを聞いて、私の方も、もし昨年度より成績が下がるようなら、後期からでも予備校を変えた方がいいかしらと、問い合わせまでしたくらいだ。
そして、待ちに待った結果が判明した。
実戦の方は、昨年度と判定こそ変わらないが、点数は275点を出し、駿台の模試では初めて、第一志望中一桁順位に入った。偏差値も75以上に。昨年は冊子掲載をされたが、今年は拒否。高校の先生などに見られたくないそうだ。まあ、親としては少し残念だが。
そして、河合OPの方。これは、昨年度より10点以上は上がり、本人にとって過去最高の総合得点を取ることができた。
昨年までと大きく違うのは、科目のバランスだ。昨年は、数学で満点や70点台を何度も出していたが、今年は違う。数学の目標設定を下げたのだ。
代わりに、英語がリスニング以外伸びたし、世界史も地理と合わせると80点を超えるようになれた。
数学は、計算ミスもありはしたが、全完を目指さなくても、部分点もあり、60点前後はキープ。きっと本来は、これでも十分な点数なのだろう。
予備校に期待するよう言われた後期の数学のテキストも、中味を見れば、それほど難しいものはないそう。しかし、難しい問題をやれなくてもいいんだと。基本を落とさなければいいのだと、ようやく気づいたようだ。
これは、昨年の、数学だけは誰にも負けたくないという勢いで、東大、京大、一橋と、これ以上解くものがないほど、熱中していた様子とはずいぶん違う。
浪人したことで、見えてきたものがあるのだなと、つくづく思った。
また、大好きな科目に心血を注いだ現役時代も、あれはあれで良かったと素直に納得できる自分。
この、自己否定に走らないところが彼の強みでもあり、そこは父親の血を受け継いだなと思う。
社会に出れば、正当な評価を受けられないことも山ほどある。
受験勉強のやり方も、さまざまだろう。合格のためにだけやるひともいる。
一方で、一生の糧となるような知識を、知的財産として蓄えるような、勉強法を選ぶ人もいるだろう。
このまま、何とか、時には好きなアニメにも癒やされながら、残り半年を頑張ってほしいと思う。
後悔さえ残らなければ、どんな結果になろうと素晴らしいと信じて。