終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

謹賀新年

皆様、あけましておめでとうございます。昨年は、私のブログを読んでくださり、ありがとうございました。今年はいつまで書けるかわかりませんが、少なくとも次男の大学受験が終了するまでは、綴るつもりです。どうぞ、よろしくお願いします。

 

さて、昨年最後に書いた記事は、次男の体調についてでした。その後の様子をお伝えしたいと思います。

 

 

あれから、息子は風邪をひいた。朝起きてきて、喉が痛いから病院に行きたいという。しかし、その日は日曜日でかかりつけの病院はおやすみだ。なので、市販薬の風邪薬を飲ませて安静にしてもらう。熱もなく、軽い風邪をひいたようだった。

 

徐々に良くなり、自宅でセンター対策を始める。どうも、時間を測って問題を解くと、胸が苦しくなり、はあはあしてしまうようだ。体調がおかしいと集中力が下がる。息子の場合、本来は数学で満点を取れるはずなので、ミスがあるかどうかで、集中できていたかどうかわかるという。当初の目標は、リスニングを除いて850点だったが、体調次第でクリアするのは厳しいそうだ。まあ、東大の場合、センターの点数はリスニングを除いて、900点満点が110点に圧縮される。そこで昨年のように、まずセンター部分で圧縮後に100点を超えられれば、あとの二次試験部分でだいたい250点を超えられたら、ギリギリでも合格の見込みは高い。ただし、昨年の文科Ⅱ類に関しては、それでは僅差で落ちる点数だった。二次試験で、260〜270点を取れれば上出来だが、そこを本番で確実にするのは難しい。

 

本当は、センター試験については、足切りさえ回避できれば良いのだろうが、二次試験に強くないと、合格は余計に厳しくなる。また、今回は昨年と違い、センター利用で早稲田と明治に出願する。息子の場合、センター形式で800を切ることはまずないので、本番の体調に異変が起きない限りは、どこかは抑えられると踏んでいる。本人も再び浪人は絶対にしたくない、合格したところに行くと言っている。ただ、おそらく彼としてはきっと、決してハードルの高いチャレンジで東大を受けるわけではない、という誇りはあるのだろう。

 

たとえば、予備校での数学の授業。講師によっては、公式は大切だから、丸暗記をするよう勧めるひともいるという。だが、息子の考えは異なる。公式を丸暗記というのは、数学の本質的な理解には繋がらない。現代の僕たちは、先人たちがさまざまな公式を証明してくれたおかげで、公式自体を発見しなくても、問題を解くことができる。これは本当にありがたく、素晴らしいことだ。その公式がどうして生み出されたか、本質から理解しないと、ただ歴史の年号などを丸暗記するのと同じになる。歴史も背景から理解するのが重要なのだと。

 

センター試験で唯一彼が高得点を取りにくい科目が国語。12月には、評判の良い講師の映像授業も受けた。映像は初めてだったが、内容が素晴らしいと映像でも全く問題ないと感じたようだ。

 

センター試験会場が、都内に出るよりも遠方のため、今年はあえて前泊するべくホテルを予約した。

 

私自身はセンターを控えて、昨年ほどの緊張はない。あとは、次男の体調が少しでも落ち着くことを祈るばかりだ。

 

同じ人でも、現役時と浪人時では、こうもプレッシャーが違うのだなと驚く。

 

受験というものは、加減が難しい。

余裕を持ちすぎてもいけないし、緊張しすぎてもまずい。本番時に、適度な緊張と集中力が発揮できれば、一番良い。

 

子供たちがお世話になった珠算の先生がよくおっしゃった。

 

「本番は練習のように。練習は本番のように。」

 

まずは、センターを無事に乗り越えること。そのあとは、センターぼけにならないよう、気を引き締め、無理はしないよう二次まで駆け抜けること。

 

「お母さんも一緒に勉強する?」 

息子が言ってきたときには、いくらでも聞いてあげよう。

 

世界の歴史や、地球の理を習うという地理について。ひとに語るときは楽しそうな息子の声に耳を傾けながら。