センター直後の息子の異変
今日は本当に心配した。
もう、受験はいいよ、と言ってあげたくなってしまった。
初日に息子を見送ったとき、「まさか再びセンター試験を受けなければならないとは。」と改めて思い、涙がこぼれてしまった。それでも、無事に二日間の日程を終えることを祈るしかなかった。
初日、国語の試験時間中には、ドックンドックンと激しい動悸を感じて辛かったようだ。
二日目、当初、私は車の運転が心配なので、ホテルをチェックアウトしたあと先に一人で帰ろうかと思っていた。しかし、結果的には息子を待つことにして正解だった。会場から駐車場まで歩いて来た我が子は、顔が真っ青で冷や汗がダラダラ流れていたのだ。
「日曜日でもやっている病院をホテルに聞くか、救急車を呼ぶ?」と私が聞く。
「病院はいい。少し休めば落ち着くと思う。」と息子。
そこでホテルのスタッフに事情を説明し、空いている部屋で休めるよう案内してくれた。ホテルの方には本当に感謝しかない。
部屋で横になりながら、深呼吸を一緒にしたり、お水やおやつを取らせているうちに、だいぶ調子が落ち着いてきた。
息子の異変を見ていると、親の私まで気が動転してくる。そうなると運転に差し障る。彼の調子が落ち着いてから、私も意を決して車を自宅へと走らせた。
そしてなんとか、無事に自宅に到着することができた。
自己採点も済ませ、体調が悪い中でも、昨年よりは点数を少し伸ばすことができた。
あとは二次試験対策だ。
二次のあとは、今日のようなことにならないといいが。今回は昨年と違い、私も一緒に泊まることにしている。
受験はつくづくたいへんだなと思った。
「緊張するってことは、それだけ真剣に向き合っているということだよ。具合悪くても、大きく点数には響かないと、逆に自信に繋げられるよ。」と、次男は淡々と話すのだが。