終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

久しぶりに起きたパニック発作

今日は、朝から快調のはずだった。

 

最近は、あえて毎晩床につく前に、睡眠薬を服用することにしている。とりあえずは、早稲田の政経のセンター利用の結果が分かるまでは安心できないと思い、朗報が出るまでは薬を頼ってでも熟睡しようと考えた。

 

今日は予備校の講習がないので、朝ごはんは食パンに。パンはどうしても腹持ちがしないので、我が家では基本的に学校がある日は、必ずご飯を炊いて朝食にしている。ブドウ糖の働きもあり、やはり小麦粉よりはお米の方が脳も活性化しやすいと聞く。

 

朝ごはんの後片付けやお洗濯のセットを終え、しばらくサボっていた浴室の大掃除をする。排水口の汚れも奥の方までしっかり行い、気分もスッキリ。

 

それから二度目の洗濯機も回し、お昼ごはんの準備。

 

午後は遅くならないうちに、食材の買い出しに出ようと思っていた。

 

ところが、自動二輪の免許合宿中の長男から、ラインが入る。春から入社予定の会社に提出する書類で不備があったので、大至急送付するようにと会社から連絡があったそうだ。これらの書類は、自宅に届いたため、あらかじめ私の方で目を通しておいたのだ。そして、必要と思う書類にだけ本人に記入させ、一部だけ不要と勘違いした書類が未提出だった。もしかしたら私が処分してしまったかもしれないので、合宿中の息子の代わりに私が会社の担当者に電話をしてあげた。大至急とあったため、息子が合宿を終えるのを待っていたら遅くなると思い、私が代筆しても良いかと聞いた。すると、ご家族ならそれでも構わないという。そして、必要な書類を再び郵送してもらうことになった。電話を切ったあと、ふと、息子のアパートではなく実家に郵送するよう念を押そうと思い、再び電話をかける。すると今度は別の担当者が出て、やはり本人の直筆にしてくださいと言う。「でも大至急なんですよね?」と私が確認すると、「今の学生はそうでも言わないといつになっても放置するから、そう伝えるだけです。本当は3月に入ってからでも問題ないんです。」と返答が。

 

思わず、私は呆れてしまった。

 

だいたい、一連の書類は昨年末に郵送され、1月初旬には提出している。それが、今頃になり不備があると言われ、大至急と。しかし、実際には急ぎではない。なんとも、ずさんな業務管理の会社に思えた。ちょっと大丈夫かしらとさえ感じた。

 

どうも、そのわずかな出来事が発作の引き金になったらしい。

 

次男に話を聞いてもらう。

すると、こんな答えが返ってきた。

 

「お母さんはきっと、何でも期待しすぎちゃうんだよ。ひとり、おかしい社員がいたとしても、その会社が全部おかしいわけじゃない。どんな会社でも、すべての社員がきちんとしているってことはないから。実際、今までの学生でなかなか書類を出さないひとがいたんじゃない。だいたい、お兄ちゃんが合宿中だからって、受験のための塾の合宿じゃないんだから、電話くらいかける暇はあるでしょ。お母さんは優しいから、ついやってあげようとしちゃうんだよね。だいたい考えてみて。あの、半期に8単位しか取れなかったお兄ちゃんが、どうにか卒業できるところまで単位を取れるようになったんだよ。そして、立派に一部上場企業からも内定をもらった。これは奇跡だよ。あとはお母さんが心配することは何もないんだよ。社会人は自分で何でもやるんだから。」

 

そしてこうも言った。

「他人には甘く、自分には厳しく。ひとに甘くなれれば、多少の手違いやミスも、いいよ、いいよと思えるようになるよ。その方が楽だよ。期待しないことだよ。」

 

なるほどね。って、息子から教わるとは。

 

おかげで夕飯は宅配のガストになってしまったが、炊きたてごはんに合わせるとまあまあ美味しい。「四月は君の嘘」のアニメも観ながら、すっかり気分を変えることもできた。

 

よし、明日は午前中のうちに、スーパーに行って来ようっと。