終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

得点開示の結果

本日、暴風雨の中、東大より得点開示の結果が届いた。

 

息子が、自身の大学受験の集大成だといい、楽しみに待っていた結果だった。

 

開けてみると、期待通りの、いやそれ以上の出来栄えだった。

 

一次と二次を合わせた総合点の点数は、現役時より40点近くも伸びを見せた。また、合格最低点よりプラス約46点。合格者平均点よりはプラス約22点と、全体的に昨年の入試より難易度が高かったわりには、現役時よりかなり成長が見られた結果となり、本人もたいへん嬉しそうだった。

 

特に世界史で高い得点が取れたのは、通っていた予備校の敏腕講師のおかげだという。振り返ると、不満だらけの予備校生活を送るなかで、敢えて一年間残り続けた一番の理由が、世界史の先生の存在と言っても過言ではない。世界史は、現役時の模試でも好成績を収めてはいたが、なぜか入試では自己採点よりもずっと低い点数だった。息子いわく、地歴だけは独学よりも、名講師の指導を受けた方が本番の得点率アップにつながる気がするという。 

 

そして、一番好きで得意科目である数学は、昨年より11点伸ばすことができた。今年の東大文系数学は、2015年並みに難化したため、平均点もかなり下がったようだ。本人いわく、今年の数学は「さすが東大」と言わざるを得ないほどの良問だったと言う。今まで見たことのないような問題で、しっかりと受験者の思考力を問うような、予備校の模試などでは決して出ないような、よく考えられた問題だったそうだ。あの難問で6割を超えることができたのは、粘り強く考え尽くした結果なのだろう。元をたどれば、小6の夏に中学受験を決意したとき、どんなに難しくても算数の問題を解く際、まずは先生に解き方を教わらず、自分の頭で考えて考えてなんとかして解いたというあのプロセスが、学びの基本になったことは間違いないと思うのだ。

いつもいつも先生に教わってから解く癖をつけると、本番の試験では隣りに先生はいないので、初見の問題を自力で解く力が養われにくいと言う。

 

センター試験の開示結果も、自己採点とまったく同じであった。

 

これで本当に、受験そのものは終わりを告げたんだなあと感慨深い。

 

そして、今はまだ完全オンライン授業だが、もう少しで履修登録も終わる。本人が言うように、大切なのは受験の結果以上に、大学で何をやるかということ。

 

第一志望に合格しても有頂天にはならず、不合格でも絶望はせず、4年間という時間を大切に過ごそうということだろう。

 

一日も早いコロナウィルスの終息を願いつつ。