終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

引っ越しを考えるか検討中

次男の大学受験が終了し、カテゴリーも終了組に移した。最近は、なかなか書こうとする内容が思い浮かばない。

 

ただひとつ、迷っていることがある。

それは、今年の秋以降、自分の所在をどうするかだ。

 

今はまだ、東大の方も、秋学期の授業をどのような形態にするのか、はっきりとは決めていない。もしかすると、少人数で行える授業は対面にし、1クラス1000人を超え、普段なら立ち見も出るような授業はそれこそ密になるため、引き続きオンラインで行うという可能性もある。ただし、息子が思うには、どちらも混ぜるというシステムは、学生にとってかなり困難な点が出てくるという。まず、東大の授業は一コマが105分。休み時間はわずか10分だ。いくら近くに下宿しているひとでも、10分で帰宅はできないから、オンライン授業を学内で受けたくなる。ところが、駒場キャンパスにいる学生は、1〜2年生だけでも合わせて6千人。それだけの人数がzoomを使えるような部屋が確保できるのか。スペースの問題だけでなく、相当しっかりとしたWi-Fi環境が必要となる。それを今から間に合うように準備できるのか。あるいは、曜日により、対面とオンラインを分けたとしたら、履修カリキュラムを組むのがかなり難しくなる。本当なら、イギリスの大学が今年の秋から一年間完全オンラインを決めたように、密の環境がだめなら、完全オンラインの方がいいのだろう。だが、息子の予測ではおそらく、対面も可能になるだろうと。

 

そうなると、再び大学の近くにアパートを探すことになる。寮も空きがあるかもしれないが、息子の場合、自炊もきちんとしたいから、全部食事が用意されているのは嫌なようだ。

 

そして、次男も巣立つことになれば、いよいよ私は田舎でひとり暮らしとなる。今は自治会の役員をしているが、それ以外、地元に仕事があるわけでもないし、仲の良い友人は皆、首都圏に住んでいる。両親もなんとか二人で、ヘルパーさんも呼びながらきちんと生活をしている。要介護の状態ではない。また、近くにいながら、互いの交流は電話も含めて、かなり稀だ。たまにこちらが具合が悪くて助けを求めようものなら、「いったいいつになればきちんと身体を治して、ひとに迷惑をかけないようになれるのか?」などとお叱りを受けてしまう始末だ。

 

そこでかかりつけのお医者さんなどに相談すると、パニック障害のひとは絶対にひとり暮らしは避けてくださいと言われてしまう。では実家に? と問うと、お嬢さんが独身の間は、一緒に都内に住まわれる方が良いでしょうと。

 

確かに、私が都内に出て、もし再び仕事ができるくらい元気になれば、今なら在宅勤務も含め、いろいろと選択肢はあるかもしれない。なんらかの資格を取るために勉強するにも、都会の方が便利だ。

 

夫が亡くなったあとは、ずっと思っていた。環境が変わらないと、いつまでも夫が今にも帰って来るのではないかと、心のどこかで待ってしまう自分がいると。そしてそれが決して叶わぬ夢と自覚するたび、枕がびっしょりになるほど哭いた。

 

さすがに今はもう年数もかなり経ち、そのようなことはなくなったが、決して今の自分が生き生きと暮らしているとは言えない。

 

いざというときも、東京の方が良い病院は多いし、ただただコロナにだけは注意できれば、、、

 

本来はひとりきりの時間も大好きな自分だが、やはり体調が一年中万全になるまでは、無理は禁物かもしれないと思う。

 

早く、東京の新規感染者がゼロになることを祈りつつ。