終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

東大のオンライン定期試験

東京大学は、今年の3月に、4月あたまから通常通り、授業を開始。春学期の間は完全オンラインで行うことを早々に決定した。

 

実際に履修登録をしようとすると、なんと不開講の科目も多数。教授の中には、入念な準備をして取りかかりたいから、秋学期に間に合うよう準備するという方もいらっしゃったようだ。

 

そして、もう少しで早くも定期試験の期間に入る。いまだ東京都のコロナ患者数も50人くらいはいるためか、定期試験の多くはオンラインで行う予定だ。このような形式は初めてとなるが、このご時世、ある程度は致し方ないだろう。

 

驚いたのは、試験を行う際の注意点だ。まず、東京大学の場合、ただ単位が取れればいいというわけではなく、成績次第で希望する学部に将来進めるかが決まる仕組みになっている。そこで、少しでも良い成績を取るために、いわゆる不正行為が行われる可能性もあるという。それをなんとしてでも阻止すべく、ここまで必要かと思うほどの対策が講じられているのだ。

 

まず必要になるのが、試験中にカンニングなどをしないように、学生の顔、手元、パソコン画面をスマホなどで撮影するための、三脚を購入しなければならない。2千円くらいから購入できるし、あとで何かに使えるでしょうとあるが、果たしてユーチューバーにでもならない限り、使うだろうか? または、後期の定期試験もオンラインになる可能性があり、そこでまた必要ということか。

 

加えて、少しでも不審な動きをした場合、不正とみなすこともあるという。それを過度に気にしていたら、本来の実力を発揮できない恐れもある。

 

万が一不正が見つかれば、全単位が剥奪になる。そんなリスクを犯してまで不正をする学生が、果たしてどのくらい存在するのだろうか。仮にも、あの難関な入学試験を乗り越えてきた学生たちである。

 

他に、ここまで不正対策をしている大学があるのだろうか。

 

教授の中には、あまりの形式に驚いて、レポート提出だけにした方もいるようだ。

 

それにしても今期は本当にたいへんだった。通常以上に、小テストや課題、レポートが増えたり、加えてオンライン試験。

 

せめて秋学期からは、もう少し充実した学生生活が送れたらなと願う。