終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

居場所が変わるということ

まもなく、引っ越しの日がやってくる。

 

以前、娘が言っていたように、引っ越しとはなんと面倒くさいことだろう。やらなければならないことはたくさんあるはずなのに、一向に身体が動こうとはせず、こうして横になりながら、文章を書いている。

 

ありがたいことに、いつかの遠い昔のように、船便ではるばる英国に荷物を送るわけではないから、本来は気楽なものだ。現地に行き、新たに必要なものは、日本国内であれば自由にまともなものが買える。生理用品やポケットティッシュなど、日本ほど上質なものが販売されている国もあまりないだろう。やはり、豊富な木材資源から最高品質の紙パルプを材料に使えるから、日本の本やティッシュ、トイレットペーパーの材質は上等だ。

 

あとは、現地には車がないから、買い物には少し不便するということ。宅配を利用したり、次男に自転車で頑張って買い物をしてもらうしかない。

 

東京に移れば、いやでも歩く機会は増えるだろう。コロナのせいばかりにはできないが、現在の私はなんと過去最高体重。小学生の頃、あばら骨が見えていた身体とは大違いだ。若いときに太った経験がないからといって、一生スリムでいられる保障はない、と早くから知っていれば。しかも、決して私は大食いではない。胃腸が強くないせいか、一度にそうたくさんは食べられないし、お酒だって少量しか飲めない。いかに、運動不足と、不眠と、そしてストレス太りが招いた結果かと思う。東京に住む間は、以前見事に体重を減らせたダイエット鍼にでもまた、通えたらなと思う。

 

そう、実は私は次のような予定を立てたのだ。まずは明日から次男と共に東京へと出発する。そして、彼の引っ越しの準備を手伝い、夏休みの間は同居する。その後は、同じく都内に住む娘のマンションに行き、やがて娘がそこを出ることになるまで一緒に暮らす。それがいつになるのか、今のところはまだわからない。

 

娘は10月に大切な資格試験を控えているし、まだ彼氏の異動も決まってはいない。もし、運良く都内への異動が決まれば、試験のあとはバタバタと、結婚に向けての準備が始まる。しかし、異動が来春に延期されれば、しばらくはこのまま遠距離恋愛が続くことになるだろう。本当なら楽しみにしていた夏休みも、お互いに移動はご法度ということで、会うことは自粛した。中にはご夫婦で国内旅行を楽しむ方々もいるなか、若い世代ほど自粛を余儀なくされている。希望通りに事が進めば、来年の秋には挙式となるかもしれない。それまでには私も、パニック障害の完治と、標準体重へのダイエットを目指して、希望を持ちながら頑張って行こうと思う。

 

本来なら、来年の3月までやらなければならなかった自治会役員の仕事を、快く代わってくださった、親切なお隣さんには本当に感謝している。

 

さあ、久しぶりの都会の空気。20代の頃とは違い、東京の空は、どんな景色に見えるだろう。

 

ワクワクとまでは行かないが、少しでも現状を変える、最初のステップになることを願って、今宵は筆をおこう。