終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

まもなく婚約指輪を選ぶ日

先日、娘がある資格試験を受け終わった。

その試験は年にたった一度しかなく、今年は密を避けるために、一部のひとは違う問題で12月に試験を受ける。

どうもその資格は、以前は合格最低点が一定していたために、問題が易しい年は合格者のレベルも下がり、難しい年は上がるというばらつきが見られたようだ。そこで、より高いレベルのひとに合格してほしいと、ある年からは競争形式、つまり全体の中の一定の割合しか合格を出さなくした。なので、昔に比べると一層合格しづらくなり、競争率はだいたい6倍を超えている。

娘いわく、今年の問題は簡単だったようで、合格最低点が上がらないかと心配もしたようだ。しかし、ツイッターのトレンド入りした記事も見る限りは、おそらく受かったのではないかと思える点数だ。会社の上司からも、よく一回で合格可能点に到達したなと褒められたようだ。結果が出るのは12月。まだ先の話だ。

それで、これまでその資格試験が終わるまでは、休日も返上して講習並びに強制自習と、毎日仕事か勉強のどちらかに追われていた。

しかし、ようやく試験が終わったことで、いよいよ来年の結婚へと足を踏み出せるわけだ。

早速今週末には、秋より東京へと異動になれたお相手の方と、まずは婚約指輪を選びにお店を回るようだ。

そして、以前一度だけ私の方も相手の方と顔を合わせたことはあるのだが、いわゆる結婚に向けての正式な挨拶はまだ受けていない。

というわけで、夕食を三人で共にしようということになった。忙しい二人に代わり、私がお店を予約しようかと考えていたら、きちんと彼の方で予約をしてくれた。

本来ならこういう場面には、両親で出席したいところだが、ここは空から見守ってもらうしかない。

娘の方も年内にはもしかしたら別の場所に異動もあるかもしれない。入社して以来、会社の売上も上り調子でますます忙しくなっている。正直、深夜遅くまで残業もある会社では、時短勤務でも利用しない限り、将来子供を育てながら働くことは難しいだろう。それまでに、業績に見合うだけの人員が確保できればいいが、コロナ禍で就職活動がたいへんな中でも、今の学生はワークライフバランスを重視する人が多い。採用には苦労しているようだ。

親の私としては、ただただ娘の幸せを願うばかりである。結婚するだけで、生涯幸せが続くという保障はない。だが、本当に助け合える夫婦なら、あらゆる困難を乗り越えて行けるだろう。

来年の秋頃には、今年よりもっと穏やかな世の中になっていますように!