終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

「光と影  〜花火によせて〜」

「どーんと鳴った音で 目が覚めた

そうだ 子供たちと 花火を見に行くんだっけ

今年からもう 送迎者はいないから 四人揃って 自転車で出発 途中 実家に停めて そこから歩く

ふと 目に飛びこんで来たのは 夫とさんざん歩いた小道

万感 胸に迫るる想い 涙は夜の闇が隠してくれる

花火を見て 思ったよ 闇があるから 花火が映える

人生だって 一緒だね

辛いこともあるから 幸せがより一層輝いて

幸せだらけだったら きっと 幸せには感じない

今はみんな 闇の中でも それは決して 永遠ではない

この先また 必ず光が差し込める

人生は 光と影のハーモニー

音を奏でるのは いつでも自分

生きてるかぎり

鳴り響く」

これは、夫を亡くして初めての夏の花火大会の日に書いた詩です。

NHKスペシャルドラマ「こもりびと」を観て、ふと、この詩を思い出したので投稿します。

今振り返ると、当時は毎日のように泣いていましたが、心身的には今よりずっと健康でした。睡眠薬もまだ全く必要ではありませんでした。とにかく毎日が異様に疲れて、仕事のあとはよく夕方寝をしていました。この詩に書いてあるような、光は果たして差し込めたのでしょうか。少なくとも子供達には差し込んできたと言えるでしょう。

ドラマ「こもりびと」を観て、マスク必須の社会が変わらない限り、容易に外では働けない自分とどこか重なる部分もあり、いろいろと考えさせられました。