終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

東京の街並み

東京の朝。

自然と空が目に入る。 青い空に白い雲が映える。  心なしか、田舎で目に映る空よりも綺麗かのように見える。

それには理由がある。

あまりにも街並みが雑多で見ていて美しくは感じないために、自然と空が目に入り、妙に美しく感じるのだ。

たとえば、同じように都会であるロンドンやパリ。パリは通貨がフランスフランからユーロに変わってから不況になりはるかに治安の悪い街になった。なんとなく、街の空気もすさんで見える。

ロンドンは、とにかく街並みが綺麗だ。高層ビル街は見当たらない。何百年も前からの古い石造りの建物が続く。強いて言えば、石畳みの道路はスーツケースを押して歩くのがちょっとたいへんだ。

東京は確かに便利な街だ。これで、都市景観さえ素晴らしければと思う。

さて、今日は娘に炊き込みご飯くらいは用意して、住まいを後にしよう。

あと少しで、コロナで終わった一年が暮れようとしている。