終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

東大についての次男の感想

冬休みに入り、何日か次男が帰ってきてくれた。

そして、現在学んでいる東京大学について、こんな感想を述べた。

「東大は、文科1類、2類、3類、理科1類、2類、3類とあるけど、入学の時点ではまだどの学部に進むか決まってはいない。1年生では全員が、教養学部に所属する。そして2年生になり、進学選択(いわゆる進振り)があり、どの学部学科に進学するかが決まる。専門的なことを勉強できるのは主に3年次から。それに比べて一般的な大学は最初に学部を選んで入学してくるから、1年生の段階から、一般教養課程だけでなく学部ごとに専門分野の勉強もスタートできる。

他の学生に比べて、2年も遅れてようやく専門分野を学べるわけだが、その2年はかなり忙しい。大学側は東大生なら短期間で学べるだろうと思っているのかもしれないけれど、所詮はまだ大学生だからね。中には文転や理転をするひともいるけど、それはやはり少数派。ほとんどの学生は、最初に興味を示した学部に進むことになる。最初の希望と変わらないなら、他の大学のように1年生から専門的なことを勉強した方がいいと思うんだよね。自分は経済学部に行こうと思うのに、経済の科目は週にたった2コマしかない。なかなか自分で本で勉強と言っても、他の科目でレポートや課題や英語でのプレゼンテーションなどがあるから、時間的にも難しいよ。

授業の難易度も落差が激しい。基礎的な線形代数は、夏休み中に予習してしまったから、授業を聞くまでもなく、小テストもかなり簡単。一方、理系のひとが取る応用の線形代数は、相当難しく、文系で取るひとは数名しかいない。

1月の定期試験はすべて対面で行われるから、春学期のような不正防止対策に翻弄されることはない。その点は少し楽かな。成績は相対評価だから、自分では最後まで完答できずにいたとしても、点数ではかなり高得点が出たりする。

ひとと競争するのも大切かもしれないけど、進学選択のために成績を気にするより、もっと純粋に学問を学びたいと思うよ。

だからこの、進振り制度が本当にいいのかどうか、よくわからないね。」

私の場合は、外国語学部英語学科だったから、1年生の時点から、英語と第2外国語の授業は、月曜日から土曜日までびっしり入っていた。最近、偶然見つけた母校の学生さんで、一度も海外に長期留学をせずに、かなり英会話が達者になられた方をYouTubeで見つけた。さすが、語学に力を入れている母校。もちろん大学の授業だけでここまでにはなれないが、参考までにご紹介しよう。ちなみに一年間の交換留学生としてイギリスの大学で学んだ私も、ここまで流暢には話せない。初めて彼の英語を聞いたときは、本当に驚いた。改めて、偏差値だけでは決して見えない大学の姿があるなと、感銘を受けた次第だ。

https://youtu.be/RES0-CxUWhA