終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

ひとり暮らし最終日

以前ブログにも記したように、次男は東大の秋学期から始まる対面授業やサークル活動をこなすため、大学近くのアパートで初めてのひとり暮らしをスタートした。

 

それ以来これまでおよそ4か月ほどの期間を、母親の私自身にとっても初となるひとり暮らしを続けてきた。

 

そして、いよいよ明日から春休みに入った息子が、自動車学校に通うために帰省する。うまく行けば、ギリギリで春休み中に免許を取得できるかもしれない。だが、今は全国的に教習所が混み合っているようで、乗り越しや検定での不合格などがあると、4月中もまだ通う必要があるだろう。

 

まだ、最終的な成績は出ていないが、息子はこの一年でおよそ60単位は取得できたかもしれないようだ。一般の文系私立大学と比べるとかなり多い単位数になるが、東大の場合は一年生でこれくらい取るのは普通のようだ。何しろ、最終的に取得が必要な単位数が、私立大学よりもかなり多いからだ。

 

彼によると、友人で浪人して入学した学生はほとんどが80点を超えるほどの成績は取れていて、皆かなりがんばっているそうだ。合格したときの点数と、入学したあとの成績に相関関係はないと言われるが、確かにその通りのようで、かなり高い点数で合格したひとでも、入学後はほどほどに勉強することもあり、決して好成績とは限らないらしい。

 

春休みもせっかくだから何か勉強したいらしく、一緒にTOEICを勉強しないかと提案してきた。私の場合、TOEICは旧形式で一度、新形式で一度だけ受けた経験がある。一回目は過去問を一度も見ることなく、まったく準備せずに受けて730点。二回目は少しだけ学校に通い対策をして、745点。それもリスニングが405点のリーディングが340点という、ほぼ聞く方で稼いでいるようなものだ。英文の速読がなかなかできずに、新形式になり文章量も増え、解く時間が足りなかった。

 

ただ、なんとなく解いていて面白い試験ではないなと感じた。この内容では、以前通った学校に、ある企業からTOEIC800点を超える学生が仕事において英語がまったく使いものにならないから、研修を一括で託されるのも無理はないかと思った。要はきちんとしたビジネス英語ができなくても偏差値方式で点数が出るので、それなりに対処すれば高得点も取れてしまうのだと思う。

 

私の若い頃はあまりメジャーではなかったTOEIC。受検料は日本からアメリカに流れる形なので、あちらとしてはより多くの日本人に受けてほしいところだろう。まあ、実際には資格や点数というよりは、やはり実績が大事だ。仕事の場面では、ネイティブの英語以上に、さまざまな国のひとが話すそれぞれ癖のある英語も聞き取れないと話にならないし、その業界ごとに必須となる単語があり、決して難解な用語が必要とは限らない。

 

いずれにせよ、今の自分が受けるには、長時間マスク必須となるとかなり厳しいので、趣味も兼ねる気持ちで息子と一緒に勉強しても楽しいかもしれない。彼も受験英語を忘れないうちに一度は受けてみるといいだろう。

 

そして無事に運転免許を取得し、息子が再びアパートに戻ったあとは、私はしばらく実家に住み込もうと思っている。というのも、先月あたりから母が脊柱に6か所も圧迫骨折をし、ほぼ家事ができない状態だからだ。父は買い物を手伝うくらいはできるが、洗濯も料理もまったくやらずにこれまで来ている。急に覚えるのは難しい。離れていると、何度か手伝いに行こうと思うが、そのたびに体調が悪くなったりして、ほとんど何もできずにいた。幸い、今は妹の方が元気で時間もあるので、時々手伝いに来ているようだ。

 

ただ、考えてみると両親もそれなりに高齢になってきて、自ら施設などに入る気はさらさらないので、やはり少しは私も面倒を見なければと思う。

 

ひとりで暮らしていると、何より食事がいい加減になりがちだ。せっかく作っても何日も同じものを食べることになり、次第にスーパーに行く回数も減り、市販のもので済ませる日も増えて行った。このままでは身体にもよくないと思う。やはり誰かと一緒に作ったものをいただく方が、心身の健康に良いだろう。

 

多少のストレスは覚悟の上で、少しは親孝行もしようと思う。

 

というわけで、次に再びひとり暮らしになるのがいつかはわからないが、今夜を最後にしばらくの期間は、家族の誰かと暮らすことになる。

 

娘の方もとうとう婚約者と同居を始め、来月にも入籍予定だ。親としても、女の子が都会でひとり暮らしをするよりは、男のひとが一緒にいてくれる方がはるかに安心だ。これで少しは肩の荷が下りたような気がする。

 

さて、そろそろ眠くなってきた。今宵は早めに休むとしよう。

 

皆さま、おやすみなさい。