終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

「ドラゴン桜2」を見て

前回の記事を書いてから、だいぶ時間が空いてしまった。

 

結局、当分個室は空かないため、入院こそしなかったものの、毎日寝込んでいたわけでも、また毎日調子が良かったわけでもない。体調が悪い日も多い中、合間を縫って娘のウエディングドレス選びに奔走していたのだ。それについては書きたいことも山ほどあるが、それはまた別の機会としよう。

 

今日は数日ぶりに自宅に戻り、録画しておいた「ドラゴン桜2」を見た。ちょうど、受験生が初めて東大模試を受ける回だった。自分自身が受験したわけでもないが、ついつい次男の時のことを思い出し、見ているこちらまで緊張した。結果が出て、教師が判定について説明をする。この時期、受験生の50%はE判定。わずか8%がA判定だという。また、ドラマの中のセリフでは、難関校のトップクラスの生徒でも、この時期のA判定は簡単ではないと言う。教師がさらに説明する。E判定の合格率は20%。つまり、100回東大を受けたら20回は受かるということだ、と。逆にA判定のひとは、単純計算では100回受けたら20回は落ちてもおかしくないということか。

 

あの、息子の現役時代、東進、河合、駿台の計6回の東大模試のすべてが、A判定の中でも比較的上の方。それが見事に、親子ともに本番も体調さえ崩さなければ大丈夫だろうという、妙な安心感に繋がってしまったことは間違いない。

そして、残酷にも予想とは正反対の結果が出る。いくら、惜しい方の結果だとしても、不合格には変わりない。

 

あれから、はや2年以上の月日が流れた。よく、あの挫折を乗り越えてくれたと思う。

 

息子は、中学受験のときに選んだ学校1校と、現役浪人を通じて実際に受験をしたのは、結果的にセンター試験と、東大の二次試験のみだ。もともと、面倒くさがりのところもあり、必要以上に多くは受けたがらない。

 

今年の春学期の授業は、週になんと6コマしかなく、最近になり新たに個別講師のアルバイトを始めた。また、オンラインでも、リアルな場所でも、東大生の友人と時々麻雀(賭けたりはせず)を嗜んでいるようだ。聞いた話では、イギリスの貴族などは、子供に幼い頃から賭け事を学ばせるという。それは、将来ビジネスでの駆け引きに欠かせない勘を養うためだそうだ。日本ではちょっと考えられないことだろう。

 

息子によると、将棋は本当に実力がないと勝てないけれど、麻雀は運もあり、まれに強い相手に勝てることもあるという。

 

秋学期以降は、多少専門分野の授業も入って来るのか、この2年の春学期だけは、文2生にとって唯一少し落ち着ける時期なのだろう。

 

高校受験をしていない彼は、アルバイトの試験で、高校数学の入試問題が一番難しかったと言っていた。息子の苦手な図形問題が多く出たらしい。

 

今まで経験したことのないアルバイトを始めるのは、新鮮なようだ。

 

さて、もう夜も更けた。そろそろ床につくとしよう。

 

そういえば先月、長男が自ら会社を半日有休を取り、私が入院するかもしれない病院に付き添ってくれたことは、本当に嬉しかった。ふだんはなかなかまめに連絡も取らないが、いざというときは頼りになる。それがわかっただけでも、だいぶ心強かった。本当に、ありがとう。