終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

東大2年生の息子の現況

久しぶりに、次男について触れようと思う。

 

今はすでに、2年生の春学期のすべての試験を終えて、彼は今、来月に迫った引っ越しの準備と、個別指導のアルバイトをがんばっている。アルバイト先で任意の募集があり、すでにコロナウイルスワクチンも2回接種を完了した。幼い頃誰よりも予防接種を嫌がっていたのを思い出すと、今回自らよく受けたなと思う。

 

東大の場合、入学時には進学する学部は決まらず、ちょうどこの時期、2年生の8月中には、第一段階の審査が下される予定だ。息子は経済学部を希望していて、具体的な学科については、またのちほど決まるようだ。第一段階の定員中、1年生のときに取得した成績で順位が決まる。彼の場合、1年生時に相当頑張ったため、平均点が85点。この点数や順位だけを見ると、昨年ちらっと考えた、文2からの計数も可能な成績であった。しかし、実際には経済学部を志望したため、約250人中、30番台の順位に位置する。これだけを見ると、志望学部に決まるのは問題なさそうだ。

 

だがひとつだけ、聞いてちょっと驚いたことがある。それは、この2年の春学期だ。まず、1年次にかなりの単位を取得したため、履修登録をした単位はかなり少なめだった。よく言われる、猫より暇な文ニートという期間だ。授業はすべてオンライン、かつわずか6コマ。正直、これだけしか授業がないなら、国立大学の学費も妥当な金額か、とさえ感じた。

 

だが、オンラインのせいなのかどうかはわからないが、登録した科目の中にはまったく興味を抱けないものもあったらしい。結局、うまい言い方をすると、「撤退」と呼ぶらしいが、要は途中からつまらない授業は放棄。試験もレポートもやらないということだ。そして、この半年で取得するのはわずか4単位。本人いわく、実は精神的にも落ちていて、いろいろとやる気が出なかった。ごめんね、と。

 

以前何回か春以降に息子のアパートを訪ねたとき、その荒れ方に正直驚いた。食材の買い物はよくしていたが、冷蔵庫の中は賞味期限切れの食材もいっぱい。ゴミ出しもよく忘れていた。洗濯ものなどは、2〜3回分は溜め込んでいる。昨年は洗面所の鏡すらきちんと磨いていたのに、髪の毛が排水溝にごっそり溜まったままだ。料理はしているようだが、洗い物は溜めがちに。寄るときは、多少私の具合が悪くなり寄らせてもらうのだが、あまりの状態に結局私はせっせと家事に勤しんでしまう。

 

はじめはこう思っていた。きっと、勉強で忙しいんだな。なんとか料理はしても、他がおろそかになるのだろうと。しかし、生活の乱れは心の乱れ、とも言うべきか。本来なら、ひとり暮らしをすると友達を呼んだり、友達の家に遊びに行ったりなどできて楽しいはずのところ、コロナ禍のために普通の学生生活は送れない。息子の場合、課題などで忙しいことはあっても、これまで東大のどの授業も、ついていけないほど難しいと感じたことはあまりない。ただ、興味の持てないものでも頑張るというのは、思えば幼い頃からしたことはないのだ。

 

中学高校時代も、つまらない授業で、かつ先生が叱らない場合は、授業中熟睡していたようだ。そして定期試験前には、とてもよくまとめらたノートを女の子の友達に借りて、お礼にしっかりと数学を教えてあげる。そして、常に定期試験では高得点を取るという状況。「天才はいいよなあ。」と男子の友達につぶやかれると内心は頭に来たようだが、そうつぶやきたくなる側の気持ちもわからなくはない。

 

ただ今回も、きちんと試験を受けた科目は、相当面白かったようだ。あとは、後半に、必修科目が2単位だけ残されている。もちろんそれ以外に、専門科目も履修し始めないと、3、4年が相当忙しくなるようだ。

 

ひとり暮らし経験のこの1年は、もちろん無駄ではなかったと思う。だが、この先はまた実家に住んでもらい、あくまで家事は私がメイン。車出しや、体調が悪いときのサポートはお願いするとしても、再び1年生のときのように、本来の勉強の方に身を入れてもらいたいと思う。

 

やはりお互いに、ひとりで住むより家族と暮らす方が、精神的には落ち着いて行けるだろう。

 

かつての自分の大学生活4年間を振り返ると、一日とて無駄に過ごした覚えがないほど、充実していたし、またそれだけ休みなく動く気力と体力があった。そんな青春を送れた自分が、今はほぼ休みっぱなしの生活だ。しかし、最近見た動画にもあったように、人間は、マグロやカツオではないのだから、休みが必要なんだと。毒親育ちのタイプのひとは、休むのが下手だそうなので、できれば病気になる前にうまく休むことが大切だと。私のパニック症状も、最悪だった頃よりは明らかに改善しつつあるものの、つい先日も都内のホテルで、あわや救急車騒ぎになる一歩手前まで行った。まだまだ普通の人よりも、暑さ、熱に弱い。無理にマスクをつけると本当に危険だ。

 

来月末にはようやく、一回目のワクチンを接種予定だ。かかりつけ医のすすめで、次男には付き添いを頼んである。副反応が重くならないことを願うしかない。

 

最後に、ご興味ある方のために、最近よく聴く動画をご紹介します。わかりやすい説明にいつも感心してしまいます。

 

https://youtu.be/POo3M_Qyr5I