終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「光と影  〜花火によせて〜」

「どーんと鳴った音で 目が覚めた そうだ 子供たちと 花火を見に行くんだっけ 今年からもう 送迎者はいないから 四人揃って 自転車で出発 途中 実家に停めて そこから歩く ふと 目に飛びこんで来たのは 夫とさんざん歩いた小道 万感 胸に迫るる想い 涙は夜の…

短編小説 その三

短編小説と銘を打ってみたはいいが、やはりなかなかきちんと主軸を定めて書くことは難しい。ここはあくまで、各人が自由に思いのままを日記のように綴る場なので、このシリーズで書くのは今回を最後にしよう。 貴美子は今、朝から車で5分くらいのファミリー…

短編小説 そのニ

午前2時。 あまりにも遅すぎる。 貴美子は、娘の尚子から話を聞いて驚いた。尚子の勤めている会社はもともと右肩上がりで伸び続けていたが、このコロナ禍の中でなぜか一層需要が高まり、とどまる所を知らないといった勢いでますます伸び続けている。 それに…

短編小説 その一

貴美子は今、地元に新しくできた「コメダ珈琲店」に立ち寄り、遅いランチとお茶をしている。 時間はすでに午後ニ時を回ったところだ。子供たちがいた頃、こんなに遅い時間に昼食を摂ったことなどあっただろうか。 つくづく最近気がつき始めた。今まで全部、…

次男のひとり暮らしの奮闘ぶり

最近、受験終了組というカテゴリーにいていいのかよくわからないような話題が続いてしまった。本当は、他に書きたいことがずっとあったのだ。 以前書いたように、次男は春学期の間は自宅で東大のオンライン授業を受け、夏休みが終わる前に秋学期の対面授業に…