終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

あるブログ記事のご紹介

皆さま、こんばんは。

 

日に日に厳しさを増す、コロナウィルスの感染拡大状況に、心配がつのる日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。

 

今年度受験生を抱えるご家庭の皆さまは特に、ご心配が尽きないかと思います。最後はそれぞれが自分の身を自分で守るしかないのでしょうが、長期化する今回の問題に、どう立ち向かえば良いのか、まさに混乱状態だと思います。

 

いつかは落ち着くと信じるしかないでしょうが、それでも不安は尽きませんよね。

 

前置きが長くなりました。今回は、あるブログの記事をご紹介したいと思います。ブログの筆者の方は、現在東大生で、うちの次男が浪人中に、いろいろと質問をさせていただいた方です。

 

受験生本人が綴るブログは、たいてい同じような立場の受験生が閲覧したり参考にしたりすることが多いかと思います。

 

ですが、以下にご紹介する記事は、受験生を持つ保護者の方向けに書かれたものです。東大受験生でなくとも、いろいろと受験に関して親としてどうサポートしたら良いか、質問を受け付けているそうです。よろしければ、ご参照くださいませ。

https://ameblo.jp/syfr-0/entry-12588349287.html

 

肝心の入試の時期には、すっかり終息していますよう、心よりお祈りいたします。

 

ガーフィーより

 

 

 

 

東大史上初のオンライン授業

二次試験終了から、合格発表の日までのおよそ2週間近くは、ひじょうに長く感じられた。

 

それが、今日ですでに発表の日から10日しか経過していないとは思えないほど、目まぐるしく時が過ぎて行くように感じる。

 

東京大学は、予定していた国技館での入学式こそ見合わせたものの、中止を含む最終決定には最後まで時間をかけていた。本来なら新入生のために、何としてでも挙行したかったのだろう。だが、ようやく、苦渋の決断とし入学式も正式に中止と決まった。

 

本来なら、ひじょうに残念と思うところだ。だが私自身は、パニック障害と診断されてから、まだ一度も大規模な人数の式に出席してはいない。実際に臨席した場合、薬の服用でもつのかどうか、連れがいない身としては少々不安があった。まさか、保護者が式の途中で倒れるわけにはいかない。それもあってか、長男の大学の卒業式も、次男の大学の入学式も中止になったのは、何かの巡り合わせかもしれないとも思う。さすがに、4年後の大学の卒業式の頃には、私の症状もすっかり完治していると願いたい。

 

入学前のさまざまなイベントが中止される中で、一番驚いたことがある。

 

それは、授業開始の延期は一切行わない代わりに、なんとオンライン授業という形式を導入することになったのだ。場合によっては、体育の授業までオンラインかもしれないようだ。いったい、どんなふうにやるのだろうか。

 

パソコンについては、お兄ちゃんのお下がりのMacがある。それにはカメラまで内蔵されているそうだ。あとは、マイク代わりにair podsがあれば、十分らしい。そう、パソコンだけでなく、マイクとカメラも準備が必要とのこと。

 

問題なのは、インターネット環境だ。この時期は特に忙しく、接続までに時間がかかるようだ。

 

次男はひとり暮らしの予定だが、この様子だと、アパートにネットが開通するまでは実家で授業を受けるかもしれない。

 

そして何より心配なのは、本人の体調だ。結局、合格発表のあとも、時折動悸や息苦しさを訴えることがある。先日は初めて総合病院の循環器科を訪ねたが、やはり心電図も胸部レントゲンも異常なし。ついに明日は、初めて心療内科に一緒に行くことにした。

 

これまで子供たちは、幼い頃に最愛の父を亡くしたが、誰も一度も心因性の病気にかかったことはなかった。

 

唯一、私だけが、不眠、めまい、動悸、逆流性食道炎、ひいてはパニック障害と、何らかの心因性不定愁訴に悩まされ続けてきた。

 

明日は、病院で何と言われるだろうか。せめて、この謎の体調不良の原因や、症状名が診断されるだけでも、また漢方などの処方薬をもらえるだけでも、少しは安心できるのではないかと思う。

 

やはり、この浪人の一年間は、本人にとり相当の負荷がかかり続けたようだ。

 

 

国立前期結果報告

本日、次男の第一志望大学の合否の結果が出ました。

 

まずはじめに、一昨年の現役時代より、息子のことをずっと応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 

一年前の今頃、勝手に合格を確信していた私は、息子の不合格を、にわかには信じられませんでした。本当に、青天の霹靂でした。

 

しかし、のちに知りました。どんなに模試や校内で好成績を取り続けていても、本番が終わるまで、何が起こるかわからないのだと。入試問題の内容、採点基準の在り方、同じところを目指す受験生のレベル、その年その年の出願動向、本番での本人の体調やメンタル、さまざまな要因が複雑に絡みあって、最終的に点数が決まります。合格最低点も、年度によりさまざまです。運の要素も、少なからずあるでしょう。最後は、「運も実力のうち」などと言われることさえあります。

 

ただただ思うことは、すべての受験生の皆さま、今日の日まで、まずはお疲れさまでした。

 

「君は今日まで、本当に頑張ったんだよ!」

 

誰よりも、自分で自分を褒めてあげてください。

 

最後に、僭越ながら、一浪生の息子の受験結果を報告したいと思います。

 

東京大学文科ニ類

 

 

合格しました!!!

 

これまでの応援、本当にありがとうございました!!

 

奇跡の卒業認定発表

本日、ついに長男の大学で、卒業認定の合格発表があった。

 

長男は、一般の私立高校に進学したあと、そこで不適合があり、仕方がなくスクーリング型の通信制高校編入した経緯がある。そこは、実質まともな授業を行なっているとはいえず、ただひたすら英検2級の取得ばかりを促し、取得できたひとは上智大学公募推薦へ。例年1人くらい不合格にはなるが、たいていは合格できる。しかし、2級を取得できないひとも一定数はいる。そのような生徒は基本、放置だ。中には、親子で長期間のボランティア活動に精を出し、明治大学の推薦入試に合格した例まである。

 

息子は、というより、親の私の方が困り果て、高校卒業後長男がどのような進路に進むべきか、カウンセラーにまでお世話になり、いろいろと熟慮した。パソコン関係が得意な長男。一度はIT系の専門学校も考えた。そこは高い就職率を誇る。だが長男は、そういうところの就職先はたいていブラック企業だから、とあまり興味を示さなかった。また、3年制のその手の専門学校は、私立文系の大学の学費より高い。それがうまく活かされるならいいが、実際は入学してみないとわからない。結局は、やはり大学進学をと思い、さまざまな推薦制度を調べてみた。長男の通う高校では、一般受験は100%無理な様子だった。

 

そしてようやく見つけた推薦制度。そこなら、合格の可能性が高かった。

 

結果、合格できたときは、本人以上に私の方がホッとしたものだ。そして、もうあとは心配いらないと勘違いをしていた。

 

長男は大学自体はとても気に入り、仲の良い友達もたくさんできた。しかし、すべての授業に真面目に出て、教授の話を聞いたりノートを取ったりしても、内容がさっぱりわからなかったようだ。

 

果たして、単位の取得状況は惨憺たるものであった。一番ひどいときは、22単位申請して、わずか8単位しか取れない学期もあった。このままでは無事に4年で卒業できるのか? 私は再び、かなり心配をすることになる。

 

そんな私の心配をよそに、本人はいたって気に病んだりしない。

「ま、いつかは卒業できるだろ。」

などと微笑んで言うのだ。

 

そして、一年が過ぎ、二年が過ぎて行った。

 

本人にとって、一番の良い転機になったのは、素晴らしいゼミの教授に出会えたこと。つい先日も、先生に食事をごちそうになったらしい。同じ学年のゼミ生の中でも、一番可愛がっていただいたのだ。

「俺、年上のひとにウケるのかも。」

なんてまた、微笑んで言う始末。

 

そして、途中からようやく単位をたくさん取れるようになり、AやAAもわりと取れるようになった。

 

今回は、4年生最終学期。必修科目も合わせて全部で18単位は必要だ。

「4年の後期にそんなに残っているなんて、普通は相当焦るでしょ。」と一番上の娘が言う。しかし、どういうわけか、ある意味大物というのか、長男は焦ることがないのだ。いつだってマイペースで、自分の好きなこと、やりたいことに没頭する。改めて息子が残した授業のノートを見ると、統計学やらゲーム理論やら、あれほど数学が苦手な長男が、よくまあ単位がきちんと取れたものだと感心してしまう。

 

それでも、最後の卒業認定が発表されるまでは、本当に不安だった。

 

そして今日、晴れて4年で無事に卒業できることが判明したのだ!!

 

こんなに嬉しいことはない。たとえ、普通の学生には当たり前のことでも。

 

息子の大学では、残念ながらコロナウィルスの影響で、卒業式は挙行されない。しかし、「めんどくさいから、かえって良かったよ。」なんてつぶやく息子。

まあ、この何事も気にしない性格は、少し分けてもらいたいくらいだ。

 

何はともあれ、我が息子よ!

 

「大学卒業、おめでとう!!」

 

 

 

息子の東大受験中に救急車に乗った母

いや、なんとも情けない。

しかし、いかんともしがたい状況であった。

 

昨日で、次男の第一志望の大学の二次試験が無事に終了した。今回は、1月のセンター試験のあとのようなことにはならずに、息子自身は体調も悪くなく、試験を終えることができ、何よりであった。

 

しかし、親の私の方は、とんでもないことになっていたのだ。

 

昨年は息子がひとりでホテルに泊まりたいと言っていたので、そうさせた。しかし、朝食会場ではほとんどが母親と受験生の親子連れだったそうだ。

 

今年は、わざわざ部屋は別にしてあげ、私もホテルまで同伴した。試験初日、息子を改札で見送ってから少しあとに、せっかくだからと私もひとりで井の頭線に乗った。会場に着くと、噂通り、たくさんの予備校の応援団が、「受験生の皆さん、頑張ってくださ〜い!」と声をかけながら、それぞれ旗を掲げていた。そして、かなり多くの保護者の皆さんが、しばらくは動かずに入場を見守り、最後に大学の写真を撮ったりしていた。受験生の中には、私よりも年上の方もいらっしゃった。

 

それから、ふと思い立ち、学問の神様、湯島天神に向かう。そこで初めて、合格祈願のご祈祷をしていただく。一緒にお願いをしていた方は、お茶の水女子大や東京藝大を受験するお子さんのお母さんだった。

 

見ると、つけるところがないくらいたくさんの絵馬があった。見ると、我が子の合格を願う母親の祈りの言葉が目立つ。

こんなにも、世のお母さん方は、我が子を思い参拝をしているのだなと感じた。

 

それからホテルに戻り、息子の帰りを待つ。そのあたりまではまだ、私は全く元気だった。

 

こちらからは何も聞かないでいたが、息子が初日の試験について語り始めた。初日は国語と数学だ。

 

どうやら、今年の東大数学は、文系理系ともに2015年並みか、それ以上に難化したらしい。昨年よりはずっと難しく、特に文理共通問題は、理系のひとにとってさえ難易度が高い問題だったそうだ。

息子はなんとか二完はし、あとは一部解けたので、よくて50点は狙えるかもというところ。しかし、最近受けていた模試や通信講座の問題では、ずっと70-80点をキープしていただけに、相当悔しかったようだ。本当は初日に自己採点なんてしない方がいいと思うが、気になって仕方なく、解答速報を見たようだ。おそらく平均点はかなり下がる様子。平均は超えられたとわかると少しだけ安堵。初日では差がつかないので、二日目勝負と踏んだらしい。2015年は、数学以外に英語も難化していた。そして迎えた二日目。試験科目は、地歴と英語。世界史は、予備校の敏腕講師のおかげもあり、かなり満足の行く解答ができたようだ。

しかし、英語がまた難化したらしい。リスニングもかなり難しくなり、昨年よりきつかったようだ。しかし、結果的には正解も多かったようだ。

 

そして私は、初日の晩に激しいパニック発作に襲われた。なんとか抗不安薬を飲み、どうにかその晩は眠った。翌朝も絶不調だったが、息子にはその様子は見せないようにし、見送りをした。それから少し部屋で休み、時間までにはチェックアウトをした。

 

本当なら、あとは電車一本で帰るだけだった。

 

しかし、何とも気持ちが悪い。仕方なく、途中の駅までタクシーを使う。これがまた荒い運転で、渋滞もしていたため、一層気分が悪くなった。そして、結局池袋の駅付近で降ろしてもらい、どうにもしようがなく、娘に電話で事情を伝え、新たにホテルを予約する。なんとかチェックインを済ませたあと、とてもひとりで部屋にいられる状況になく、とうとうフロントで救急車を呼んでもらった。パニック発作で乗るのは初めてだ。いつもの薬を服用しても、簡単には収まらなかった。

 

病院で血圧を測ると、190の120。上も下もかなり高い。そこでは、めまいが起きたときにしてもらう点滴をし、なんとか娘が到着する頃には、少し落ち着けた。

 

そして、今日はなんとか自宅に戻ることができたのだった。

 

本日は、一橋大学後期の一次審査も通過した。今は、念のため後期の勉強もしている。それ以外に、経済学の本を大学用に買い求めている。学びたい分野がはっきりしているのはいいことだ。これからは、明るく勉強ができそうな感じだ。

 

受験の付き添いで、緊張や疲労がマックスになり、救急車まで呼ぶ始末で、母親としては情けない限りだ。娘が駆けつけてくれて、本当に助かった。

 

「お母さん、これで受験そのものはほぼ終わったよ。長かったけど、やっと終わったんだよ。もう心配になること、ないよ。」

 

息子はそう、明るく励ましてくれた。

 

天国のあなたへ

あなた、そちらは変わりないですか?

 

早いもので、とうとう明日は前泊するホテルへと出発しますよ。

 

どうか、天国から力を貸してあげてくださいね。

 

え、私の方が心配ですって? いや、私が試験を受けるわけではないから、多少体調が悪くなっても、ホテルの部屋で休んでいるから大丈夫ですよ。

 

もし、元気があれば、神社にお参りに出かけますね。

 

こちらはみな、元気にしていますから、安心してくださいね。

 

長男が昔、事故にあったとき、あなたは言いましたよね。

「ひとの幸不幸は長い一生で押し並べてみれば、そうは変わらない。」と。

 

確かにそうかもしれませんね。

 

では、今一番の幸せな気持ちを、どうかあの子に与えてください。

 

まずは、精一杯受験に向き合えた、その達成感を感じられるように。

 

そして、欲を言うなら、その頑張りが最高の結果へと続きますように。

 

合わせて520分という長丁場の試験を、2日に亘り、どうか最後の瞬間まで無事に乗り切れますように。

 

遠い空の上から、見守ってくださいね。

よろしくお願いします。

 

 

あなたの妻より

 

 

 

合格して笑顔を見たい

あれは一年前のこと。

 

ある番号を親子二人で探していた。ちょうど掲示板の前には長い行列ができている頃だ。

 

掲示板を見に行くはずだった自分は、まるで何が起こるか予知していたかのように、朝方ホテルの部屋で激しいめまいに襲われる。

 

だめだ。このままではとても外出はできない。仕方ないから、とりあえずはWEBで合否を確認しよう。

 

果たして、番号は、、、

なかった。

いくら探しても、何度見返しても、やはりなかった。

 

信じられなかった。

 

あの日の驚きとショックから、一年が経過した。

 

我が子と同じか、それ以上の成績を取っていても、浪人生にとってやはり、一年前の記憶は抜け切ってはいない。

 

現役で入学できる大学は、他にもあったはずだ。だが、どうしても第一志望の大学に入りたくて、誰も仲間が浪人をしないなか、あえてその茨の道を選んだ。

 

その道は、想像以上に、苦しかったはずだ。途中途中で、精神的に病んでしまったり、身体に異変が起きたりする受験生は決して少なくはないだろう。

 

それでもまた、この同じ時期に、大学は再び門戸を開いてくれる。

「どうだい? 君はこの一年で成長できたかい? すべては、君の生み出す答案用紙に、答えは書いてある。君がこの一年、何を勉強し、何を向上させてきたのか。昨年の君に足りないものは、何だったのか。それは必ずしも、学力だけではないはずだ。謙虚な姿勢であったり、周囲への感謝だったり、つまずいたあとにすぐに切り替えて次に進む勇気であったり。今年の答案用紙に、君の成長ぶりはすべて映し出されるよ。たった一回の試験というのは、ときに残酷かもしれない。違う問題なら解けたということもあるだろう。それでも、君にとってはこれが最後のチャンスだよ。もちろん、さらに一年頑張るひともいるだろう。でも君は、そろそろ受験勉強という形ではない、学問への純粋な探求という形で、学びを始めた方が良さそうだ。本来なら、それはどこに進んだとしても、やる気さえあればできるだろう。しかし、せっかく第一志望の大学に入るために、一年という大切な時間を割いてきたのだ。君がどんな答えを書いてくるのか、君の望む大学は楽しみに待っているよ。」

 

今は、ただ信じていよう。

信じることでしか、不安は払拭されない。

 

大丈夫、大丈夫。

 

すべての受験生が、力を最大限、発揮できますように!!