終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

明日で東大合格発表から一年

現在自動車教習所に通う次男は、先日無事に仮免を取れ、路上教習も始まった。仮免の学科試験で満点を取ると、500円のクオカードをもらえるらしい。500円で思い出すのは、息子が浪人時代にお世話になった予備校だ。確か、東大模試で好成績を出したときに、一度だけ500円の図書カードをいただいた。彼は、文系において校舎内2位くらいの位置にいながらも最下位のクラスに一年間所属していた。当時は本人もそれに納得が行かず、この500円で我慢してくれとでも言いたいのか?などと悪づいていた。最終的には、むしろその予備校のおかげで、余計なプライドをなくせたかもしれないので感謝しよう、とも話していたが。

 

明日は、いよいよ東京大学の合格発表。今年も掲示板発表は控えるようだが、今のところ入学式は挙行する予定だそうだ。大学によっては、昨年入学式に出席できなかった新二年生も一緒に、来月行なわれる入学式に参加させるところもあると聞き、羨ましいなと呟いていた。

 

私の方は、春休みに入り次男が帰省してからというもの、実に楽しい時間を過ごしている。息子に勧められて見始め、思わず今更ながらにハマってしまった「進撃の巨人」。現在はNHKでファイナルシーズンの一部を放送しており、今月末でいったん終了とのこと。続編がまた楽しみだ。ファイナルシーズンでは制作会社が変更になったため、作画がどうしても異なる。息子に言わせれば、むしろ原作により近いそうだ。以前の制作会社では、地元出身の有名な方が作画に携わっており、今年成人式を迎えた息子たちの代に向けて、描き下ろしの原画を贈ってくださった。

 

話しは変わるが、受験が終わったあとに次男が後輩たちに向けて書いたものの中に、受験の総括という文脈がある。今年の受験生、または次の代の受験生に向けて、少しでも参考になるならばと一部抜粋して記しておこう。

 

「自分はなんだかんだ二回目で合格しましたが、二回とも落ちた世界線もあり得る話です。最終的には入試はやはり若干の運が絡みます。受験の合否は当人にとってはひじょうに重くのしかかることではありますが、受験に至るプロセスがしっかりしていれば合否にかかわらず大きなものを得たことになります。結果は結果であって、個人の能力形成に直結しません。もし受かっても、それだけで頂点に立った気分にならないでください。もし落ちても、それだけで人生終わったとか思わないでください。結局は自分が何をやるかです。」

 

まだまだ入試が続く方へ。

 

「最後まで諦めずにがんばってください!! 体調にだけは気をつけて。」

 

「かわいそう」などという言葉では済まされない

次男は今、自動車運転免許の取得のために帰省して、地元の教習所に通っている。

 

先日、結局受験が終わってから丸一年が経とうとしている今でも、時折、喉の閉塞感(いわゆるヒステリー球のようなもの)があることがわかった。

 

ストレスが一番の原因だとして、いったい何が一番のストレスになっているか。もちろん、教習所に通い始め、慣れない車の運転を習い出したことも多少の緊張はあるだろう。だが、それもいつかは卒業する。

 

それよりも、やはり息子にとって、来年度も再びオンライン中心の授業体制になることは、耐え難いようだ。

 

どうも、友人の話や、さまざまな大学のホームページを見てみると、新年度はさすがに主に対面授業を行えるように計画している大学が多いようだ。そんな中、東京大学前期教養学部は今のところ、第二外国語と体育の授業を隔週から毎週に増やすこと以外は、すべてオンラインで授業を行う予定だ。理系の実験などは別だと思うが、息子は文系なのでそれについて主に記すことになる。

 

早稲田では、ひとつの授業の人数制限があり、人気のある授業は一次選抜、二次選抜とあり、必ずしも取りたい授業を取れない可能性もあった。しかし、東大では基本的に取りたい授業はすべて履修できるようで、中には千人を超える人気授業もある。通常なら、立ち見で授業を受けるようだ。

 

東京都も以前よりはコロナの新規罹患者が減少傾向にあるとは言え、まだまだ油断はできないだろう。しかし、高校までの学校が通常再開している中、昨年は大学だけが取り残されたようにオンラインを強いられていた。せめて、全国、あるいは地域ごとに、指針を統一できないものかと思う。

 

東大は、どうしてもご高齢の教授の方も多い。学生から感染することを恐れるなというのも無理があるだろう。教務課の方でも、ここでクラスターを出すわけにはいかないという思いもあるだろう。

 

しかし、緊急事態宣言下の中で必要に迫られて東京を歩くとき、ランチ時の飲食店でもデパートでも、ごく普通に密の環境は多く見られた。

 

それらを完全に規制することが難しいなら、どうして大学だけが封鎖に近い状態でいないといけないのだろうか。

 

憧れて、求めて、2年かけてようやくつかんだ夢の大学。仲間と直接関われないまま、画面越しに教授のお顔を拝見しても、やはり物足りない何かはあるのだろう。もちろん、大学側、教授側のご苦労は想像を絶するものだと思う。中には、スマホもよくわからない方がオンラインに対応するのだからたいへんだ。

 

来年度は、学生のためにもぜひなんとか

もう少し対面授業が増えないかと、切に願わざるを得ない。

 

大学生の4年間。

本来なら、人生でもっとも楽しい時期のはずである。その裏付けに、たくさんの切磋琢磨できる仲間がいたことは間違いない。

 

まずは今年、せめて昨年よりはコロナも落ち着き、ワクチンの安全性と有効性が確保されますよう。

 

国立大学前期試験まであと4日となりました。どうか受験生とご家族の皆さんに、桜が咲きますように!!

 

 

さまざまな料理に挑戦した次男

長男については、以前のブログでも書いた記憶がある。彼はすでに、小学生の頃から父親が台所に立つ背中を見て育ち、口頭で教わらずとも目で見て自然と料理の技を覚えたようだ。また、舌も肥えていて、同じ人が作ったものでも微妙な差に気づくことができる。たとえば実家で私の母がよく作るほうれん草の胡麻和え。いつもは炒ったごまをすり鉢でするが、あるときたまたま、行きつけのお米屋さんで擦りたてと書いたごまを購入してきたことがあった。それを使いごま和えにすると、長男が言った。

「おばあちゃん、なんかこれ、いつもと味が違うよ。少し脂っこい気がする。いつもの方が美味しいよ。」

これには母も驚いた。

「○○くん、よくわかったねえ。舌が鋭いんだわ。」

そのとき長男はまだ、小学校高学年だった。

 

お兄ちゃんほど早くはなかったが、次男も昨秋からひとり暮らしを始めて、さまざまな料理に挑戦したようだ。

 

フライパンで揚げる、とんかつ、鶏の唐揚げ。また、豚バラ肉と大根の煮物。

 

あれ、大根の皮の剥き方、教えたっけ? 皮むき器がないから、包丁で剥く必要があったでしょ?

 

と私が聞くと、レシピでは皮ごと大根を使うやり方だったらしく、絶品だったらしい。

 

今宵は久しぶりにトマト鍋にした。新婚時代から使い続けた土鍋はあちこち欠けていたのですでに処分した。買い物嫌いの私のこと、まだ新しい土鍋は用意していない。仕方ないから、今日は代わりに蒸し器用の大きい鍋を使う。ほうれん草、えのき茸、トマト、大根、鶏もも肉、真だら。本当はキャベツも足す予定だったが、二人なので、明日に回すことにした。だしは市販のものを使ったが、久しぶりに一緒に囲んだ鍋は熱々で実に美味しかった。

 

次男が蒸し器の鍋を見て言った。

「この鍋、お父さんがよくみんなの分のラーメンをまとめて作っていたよね。」

 

そう、まさにその通りだ。ほとんど父親の記憶がないというなか、よく覚えているではないか。

 

知人の息子さんでひとり暮らしをされている方の話を聞くと、改めて、やっぱり男子の皆が皆きちんと自炊するわけではないんだなとつくづく思う。比較的近い場合は、週末に帰省したときに、母親が作り置きしておいたものを何パックも持ち帰るとか。また、遠方の場合は母親が作ったものを冷凍にして送るとか。そんな状態では、とても自立しているとは言えないと思う。

 

ただ、私の父がお湯も沸かせないように、やはり育った環境の影響は大きいのだと思う。たとえ短い年月だったとはいえ、我が家でお父さんが台所に当たり前のように立ち、和食から洋食、麺料理からスイーツに至るまで、ひとり暮らしの経験もないなか、一生懸命子供や妻の笑顔がただただ見たい一心で作り続けてくれた日々。その姿や、実際に食した親父の味は、子供たちの一生の心の宝物として存在し続けることだろう。

 

もし家の中で、母親の私だけが料理をしていたら、今頃二人の息子たちがこんなに料理をしていただろうか。

 

自分で買い出しもすると、食材の価格、どのくらい日持ちするか、自炊したときとお惣菜ではどれくらい金額が変わるか、などなど、私も驚くほど知識が増えたようだ。

 

今の時代は共働きも増えた。夫婦共に自立して、いろいろな家事もできれば、理想的だろう。

 

今宵は改めて、立派な父親像を見せてくれた夫に感謝して、床につくとしよう。

 

 

ひとり暮らし最終日

以前ブログにも記したように、次男は東大の秋学期から始まる対面授業やサークル活動をこなすため、大学近くのアパートで初めてのひとり暮らしをスタートした。

 

それ以来これまでおよそ4か月ほどの期間を、母親の私自身にとっても初となるひとり暮らしを続けてきた。

 

そして、いよいよ明日から春休みに入った息子が、自動車学校に通うために帰省する。うまく行けば、ギリギリで春休み中に免許を取得できるかもしれない。だが、今は全国的に教習所が混み合っているようで、乗り越しや検定での不合格などがあると、4月中もまだ通う必要があるだろう。

 

まだ、最終的な成績は出ていないが、息子はこの一年でおよそ60単位は取得できたかもしれないようだ。一般の文系私立大学と比べるとかなり多い単位数になるが、東大の場合は一年生でこれくらい取るのは普通のようだ。何しろ、最終的に取得が必要な単位数が、私立大学よりもかなり多いからだ。

 

彼によると、友人で浪人して入学した学生はほとんどが80点を超えるほどの成績は取れていて、皆かなりがんばっているそうだ。合格したときの点数と、入学したあとの成績に相関関係はないと言われるが、確かにその通りのようで、かなり高い点数で合格したひとでも、入学後はほどほどに勉強することもあり、決して好成績とは限らないらしい。

 

春休みもせっかくだから何か勉強したいらしく、一緒にTOEICを勉強しないかと提案してきた。私の場合、TOEICは旧形式で一度、新形式で一度だけ受けた経験がある。一回目は過去問を一度も見ることなく、まったく準備せずに受けて730点。二回目は少しだけ学校に通い対策をして、745点。それもリスニングが405点のリーディングが340点という、ほぼ聞く方で稼いでいるようなものだ。英文の速読がなかなかできずに、新形式になり文章量も増え、解く時間が足りなかった。

 

ただ、なんとなく解いていて面白い試験ではないなと感じた。この内容では、以前通った学校に、ある企業からTOEIC800点を超える学生が仕事において英語がまったく使いものにならないから、研修を一括で託されるのも無理はないかと思った。要はきちんとしたビジネス英語ができなくても偏差値方式で点数が出るので、それなりに対処すれば高得点も取れてしまうのだと思う。

 

私の若い頃はあまりメジャーではなかったTOEIC。受検料は日本からアメリカに流れる形なので、あちらとしてはより多くの日本人に受けてほしいところだろう。まあ、実際には資格や点数というよりは、やはり実績が大事だ。仕事の場面では、ネイティブの英語以上に、さまざまな国のひとが話すそれぞれ癖のある英語も聞き取れないと話にならないし、その業界ごとに必須となる単語があり、決して難解な用語が必要とは限らない。

 

いずれにせよ、今の自分が受けるには、長時間マスク必須となるとかなり厳しいので、趣味も兼ねる気持ちで息子と一緒に勉強しても楽しいかもしれない。彼も受験英語を忘れないうちに一度は受けてみるといいだろう。

 

そして無事に運転免許を取得し、息子が再びアパートに戻ったあとは、私はしばらく実家に住み込もうと思っている。というのも、先月あたりから母が脊柱に6か所も圧迫骨折をし、ほぼ家事ができない状態だからだ。父は買い物を手伝うくらいはできるが、洗濯も料理もまったくやらずにこれまで来ている。急に覚えるのは難しい。離れていると、何度か手伝いに行こうと思うが、そのたびに体調が悪くなったりして、ほとんど何もできずにいた。幸い、今は妹の方が元気で時間もあるので、時々手伝いに来ているようだ。

 

ただ、考えてみると両親もそれなりに高齢になってきて、自ら施設などに入る気はさらさらないので、やはり少しは私も面倒を見なければと思う。

 

ひとりで暮らしていると、何より食事がいい加減になりがちだ。せっかく作っても何日も同じものを食べることになり、次第にスーパーに行く回数も減り、市販のもので済ませる日も増えて行った。このままでは身体にもよくないと思う。やはり誰かと一緒に作ったものをいただく方が、心身の健康に良いだろう。

 

多少のストレスは覚悟の上で、少しは親孝行もしようと思う。

 

というわけで、次に再びひとり暮らしになるのがいつかはわからないが、今夜を最後にしばらくの期間は、家族の誰かと暮らすことになる。

 

娘の方もとうとう婚約者と同居を始め、来月にも入籍予定だ。親としても、女の子が都会でひとり暮らしをするよりは、男のひとが一緒にいてくれる方がはるかに安心だ。これで少しは肩の荷が下りたような気がする。

 

さて、そろそろ眠くなってきた。今宵は早めに休むとしよう。

 

皆さま、おやすみなさい。

 

 

 

「二月の勝者」を読んで

先日、以前から題名だけは知っていたが一度も読んだことはなかった、中学受験をモチーフにした人気漫画「二月の勝者」を初めて読んだ。

 

もしもこれから読もうとされている方がいたらネタバレになってしまうので、ここではあまり詳しくは書けない。

 

が、現実の中学受験の世界がこれほど過酷な世界であるとは、想像もしていなかった。作者は綿密な取材の元に、この漫画を描いているそうだ。

 

田舎にいると、ほとんどの小学生が当たり前のように地元の公立中学に進学する。そこで高校受験に挑めば十分だと思っているし、そもそも2〜3年かけて地元にはひとつもない中学受験専門塾に通わせ、6年間私立の中高一貫校に行かせられるご家庭ばかりではないと思う。幼稚園のときも、園児の家庭状況を調査すると、三人きょうだいの割合が一番多く、一人っ子は少数派だった。

 

また、地元ではどちらかというと、勉強よりもスポーツの方が盛んだ。少年団で全国大会まで進むような種目もあり、かなりハードな練習をしている。

 

漫画にもあったように、スポーツや芸術で秀でると褒められるのに、なぜ勉強を頑張ると、親に無理矢理やらされてかわいそうというマイナスイメージになるのかと問われている。これには自分自身の小学生時代を振り返っても苦い思い出がある。高学年では自ら全科目を予習して授業に臨んだ。当時は実力テストの学年順位を記載されていたが、小学4年から6年までずっと学年一位だった。しかし、周りからは「ガリ勉」などとからかわれることもあり、公立中学に上がるやいなや、キャラを変えた。授業中はお喋りしたり、テスト前以外はまったく勉強しなかったり。小学生当時の私だったら、都心にいたら中学受験も喜んでしていたかもしれない。

 

ただ、やはり今東大に通う息子には、大手の中学受験塾はもしかしたら合わなかったかもしれないと改めて思う。特に算数。やり方をあらかじめ教わるのは嫌いで、まずは自分の頭で考えて考えて、一番最適な解き方ではなくても、最後にはなんとか正答を導き出す。この粘り強さと集中力、ひらめきの力の原点は、地元のゆるい個人塾に自由な形で通うことで培われたように思うのだ。受験した学校もたったひとつだったが、過去問すらあまり解いた記憶はないという。なんとなく自分で本屋さんに行き、ひととおりの参考書などを買い求めて、一般的に中学受験で何を問われているのかを、自分なりにノートにびっしりまとめて、問題を予想したような形だ。

 

今月は合わせて4日分の共通テストの一部の科目を、モニターとして受験する。

難化したと言われる数1Aは、文章が多くて読むのに疲れ、センターと違い時間は余らなかったが満点だったという。もちろん本番の受験生とは違い、まったく緊張しない状態で解けたことは大きな差だ。昨年のセンター試験直後は、今にも倒れるかと思うほど、真っ青な状態だったのだから。

 

何かを目指して、限界まで頑張る。

それが受験でなくても、もちろん素晴らしい。

 

ただ、この冬にそれぞれの道を目指して必死に頑張っている、全受験生の皆様、並びに支える側の保護者の皆様に、大きな大きなエールを送りたい。

 

どうかどうか、明るい春が来ますように!!

 

https://youtu.be/0t62AbOiKLg

 

 

 

 

 

 

娘の婚約者との電話

先日、娘のマンションに滞在中のこと。夜に娘が彼と電話をしていた。

以前、婚約指輪を選んだ日にお会いしたきり、一度も話しをしていなかったので、私が「代わろうか?」と声をかけた。昔ながらの「お嬢さんを僕にください。」的な挨拶は特になかったとはいえ、仮にも来月から正式に娘と同居を始めるにあたり、単なる同棲ではないのだから、親の私にひとことくらいあってもいいだろうと思っていたからだ。

 

そして、少しだけ話すことになった。

私「先日、ご両親と電話でお話させていただきました。おっしゃってましたよ。三人の中でも一番優しい子なんですと。」

彼「いや、自分は優しいというよりも、気が弱いだけなんです。今の仕事も急に残業が増えて、納期に追われる感じで。疲れているはずなのに、早朝覚醒してしまうことも増えて。それで転職を考えまして、先日内定をいただけました。それでいずれは引っ越すことになりますが、来月からお嬢さんのお住まいにまずは同居させていただくことになりました。」

 

私「この時期によく決まりましたね。それはおめでとうございます。睡眠にまで影響が出るようなら、変わった方がいいと思いますよ。」

 

と、こんな感じで、ようやく二人が一緒になるという挨拶をいただけた。

 

自分は気が弱い、そんな自分の弱いところを素直に伝えてくれて、むしろ嬉しく感じた。見た目は女の子らしいが、根は男勝りの娘と、案外ちょうどいいバランスなのかもしれない。

 

今でも覚えているエピソードがある。娘が現役生として予備校に通っていた頃の話だ。娘は声が小さく、見た目はとてもおしとやかに見える。そのため、早稲田大学に合格したときに、同じ大学に通う先輩のチューターさんたちが「あの子が早稲田でやっていけるのか?」と心配してくれたらしい。「それが今ではこれだもんな。」と一年くらい経過した頃、同じチューターとしてのバイト仲間での飲み会で話題になったようだ。

 

娘と彼は休日がバラバラだ。そんな状態ですれ違いはないかと私が聞いてみると、娘はこう言った。

「お互い、ひとりの時間も大切だから、ちょうどいいんだよ。そういうところも似ている。」と。

 

まあ、いずれにせよ、二人の生活が始まったら親はもちろん口を挟むべきではない。

 

あとは黙って、若い二人の幸せを願うばかりだ。

 

 

 

 

 

もうすぐ始まる二人の新生活

こんな夜分にブログを書くのは珍しい。

 

今、私は娘の暮らしているマンションにいる。彼女は今月から神奈川県に異動となり、現在住んでいる場所からはやや遠くなってしまった。もうじき婚約者の彼と同居を開始するなら、私は新しい勤務地に近い場所で新たに賃貸物件を探したらどうかと提案した。何しろ、娘の会社は固定残業制で、月になんと60時間。私がOLをしていた頃にはありえないような残業時間だ。

 

一方彼の方は、なんとこの時期に見事に転職先から内定をもらえた。新しい勤務地も、今のこの場所から決して近いとは言えない。

 

それでも、新しく物件を契約するには、通常高額な初期費用がかかる。今の娘のマンションは、貯蓄がゼロだった娘の代わりに、仕方がなく私が全額初期費用を負担したのだ。

 

思うに、私のように物欲がない人間にとっては、せっかく働いているのに貯蓄ができないということが理解できない。確かに実家から長距離通勤し、実家には月にわずかしかお金を入れていないとはいえ、OL時代の私は年間に100万は軽く貯金をしていた。一円も貯まらないのでは、何のために働いているのかわからないとさえ思っていたのだ。

 

と、また話が少しずれてしまったが、来月あたまにようやく、彼の方がこのマンションに越して来ることになり、晴れて二人で共同生活を送るというわけだ。入籍はもう少しコロナが落ち着いてからになるが、遅くても3月中には予定しているという。

 

続きはまた後日に。ようやく眠くなってきた。あやうく発作を起こしかけ、薬も即効性はないため、何か文章を綴りたくなったのだ。

 

おかげで少しだけ、冷静さを取り戻してきた。

 

それでは皆さん、おやすみなさい。