終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

「かわいそう」などという言葉では済まされない

次男は今、自動車運転免許の取得のために帰省して、地元の教習所に通っている。

 

先日、結局受験が終わってから丸一年が経とうとしている今でも、時折、喉の閉塞感(いわゆるヒステリー球のようなもの)があることがわかった。

 

ストレスが一番の原因だとして、いったい何が一番のストレスになっているか。もちろん、教習所に通い始め、慣れない車の運転を習い出したことも多少の緊張はあるだろう。だが、それもいつかは卒業する。

 

それよりも、やはり息子にとって、来年度も再びオンライン中心の授業体制になることは、耐え難いようだ。

 

どうも、友人の話や、さまざまな大学のホームページを見てみると、新年度はさすがに主に対面授業を行えるように計画している大学が多いようだ。そんな中、東京大学前期教養学部は今のところ、第二外国語と体育の授業を隔週から毎週に増やすこと以外は、すべてオンラインで授業を行う予定だ。理系の実験などは別だと思うが、息子は文系なのでそれについて主に記すことになる。

 

早稲田では、ひとつの授業の人数制限があり、人気のある授業は一次選抜、二次選抜とあり、必ずしも取りたい授業を取れない可能性もあった。しかし、東大では基本的に取りたい授業はすべて履修できるようで、中には千人を超える人気授業もある。通常なら、立ち見で授業を受けるようだ。

 

東京都も以前よりはコロナの新規罹患者が減少傾向にあるとは言え、まだまだ油断はできないだろう。しかし、高校までの学校が通常再開している中、昨年は大学だけが取り残されたようにオンラインを強いられていた。せめて、全国、あるいは地域ごとに、指針を統一できないものかと思う。

 

東大は、どうしてもご高齢の教授の方も多い。学生から感染することを恐れるなというのも無理があるだろう。教務課の方でも、ここでクラスターを出すわけにはいかないという思いもあるだろう。

 

しかし、緊急事態宣言下の中で必要に迫られて東京を歩くとき、ランチ時の飲食店でもデパートでも、ごく普通に密の環境は多く見られた。

 

それらを完全に規制することが難しいなら、どうして大学だけが封鎖に近い状態でいないといけないのだろうか。

 

憧れて、求めて、2年かけてようやくつかんだ夢の大学。仲間と直接関われないまま、画面越しに教授のお顔を拝見しても、やはり物足りない何かはあるのだろう。もちろん、大学側、教授側のご苦労は想像を絶するものだと思う。中には、スマホもよくわからない方がオンラインに対応するのだからたいへんだ。

 

来年度は、学生のためにもぜひなんとか

もう少し対面授業が増えないかと、切に願わざるを得ない。

 

大学生の4年間。

本来なら、人生でもっとも楽しい時期のはずである。その裏付けに、たくさんの切磋琢磨できる仲間がいたことは間違いない。

 

まずは今年、せめて昨年よりはコロナも落ち着き、ワクチンの安全性と有効性が確保されますよう。

 

国立大学前期試験まであと4日となりました。どうか受験生とご家族の皆さんに、桜が咲きますように!!