終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

大好きなパパへ

パパ、ごめんね、私には何の自覚もないんだけれどね。

 

今回はやっぱり、パパが全力で私の命を助けてくれたんだね。自分が見ることができなかった孫の顔を代わりにぜひ見てほしいと。これから先、楽しいことがいっぱい待っているからと。

 

あの日、もし倒れたのが病院でなかったら。搬送先の脳神経外科病院は、あとひとり、つまり私で満床だったと。かなり難しい手術だったから、あの名医に担当してもらえなかったら。心肺停止から蘇生できなかったら。手術前に再出血していたら。手術後にあんなに速く血が洗い流されていなかったら。術後に脳血管攣縮を起こしていたら。脳梗塞まで起こしていたら。言語障害や半身麻痺になっていたら。

 

みんなが言うよ。本当に奇跡だと。

 

明日はね。いよいよ、術後1か月健診。MRIも撮ってくるね。きっといい結果になると信じてる。

 

それからね。もうひとつ心配事があるの。ハルがね。モデルナワクチン2回目の接種の翌日にね、終日40℃前後の熱を出してね。解熱剤を使うも、上がったり下がったりの繰り返しで。それで今日も38度台の熱が出たから、近くの発熱外来に行かせたの。すると、副反応の疲れから、尿路感染症を起こしていると。無理をすると入院になるから、とにかく安静をと言われたよう。大学時代も2度も腎盂腎炎にかかっているから、とても心配。こんなときに看病にも行けなくて、と電話口で泣いてしまったら、ハルも泣いてた。旦那さんはリモートで自宅にはいるけど、お仕事があるからね。お昼ごはんにはレトルトのお粥を食べたって。

 

パパはさ。私がインフルエンザなどの病気になったら、会社を休んで一日看病してくれたね。美味しいおじやや、温かい煮込みうどんを作ってくれて。

 

でもね。今日フユに言われたよ。そんなパパと同じことができる人を探していたら、一生結婚なんてできないよ、とね。もうお姉ちゃんは結婚して、旦那さんと暮らしているんだから、お母さんがそこまで心配することはないよ。まだ、お母さんの身体は外出もままならないほど、疲れやすいんだから。だってまだあのたいへんな手術から1か月も経っていないんだよ。

 

そう、そうだよね。

 

明日の健診はナツに送迎してもらうけど、なんと母まで付き添うみたい。ナツが産まれた病院にも、一度も見舞いには来なかった人がね。ちょっと調子狂っちゃうよ。一応、私のお母さんだったんだね。

 

パパ、あなたに助けてもらった命、残りの人生。大切に使います。

 

これからもずっと、お守りください!!