終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

本当に頑張り通した上半期

先日、次男の大学で、Sセメスター(春学期)の成績が判明した。

彼の大学の場合は、長男の大学のときとは違い、保護者宛てに紙の成績表が郵送されることはない。

しかも、毎回毎回、長男のときのように、どれくらい必修科目の単位が取れたか、どれくらい落としたかを、ヒヤヒヤしながら封を切る必要はないのだ。

次男の大学には、いわゆるGPAというものはないようで、優上、優、良、可、不可というふうに分かれているようだ。そして、学生にとってたいへんだと思うのは、相対評価であるということ。例えば優3割規定などというふうに、各教授によっても基準はさまざまなようだ。

そして、発表後数日経つと、いわゆる総合の得点が割り出されるようだ。

この得点によって、約一年後にどこの学部学科に進学するかが決まるらしい。

以前一度、「理転を視野に入れるか」というタイトルで記事を書いた。

普通は理系から工学部に進学するが、理系からでもかなり限られた人数だ。ましてや文系からとなると、最終的に5名と、相当激戦になることが予想される。ただ、もしもこのままの成績を取り続けることができれば、文系から計数も夢ではないと。やはり、大学で学んだことを直接生かせるような職業には就きたいと考えているようだ。まだ、その具体的な職種までは決まっていないが、いわゆる専門職。それもかなりの知識を有する高度な数字を扱うプロということだろう。

ちらっと成績を見せてくれただけで、あまり細かいところまでは覚えていないが、初めて学んだフランス語3科目、経済、統計などで優上をもらえたのは、ひじょうに満足なようだ。確かに、フランス語なんて、関係のない私までいくつか単語を覚えたほど、繰り返し繰り返し発音していた。個人的には、私はドイツ語とスペイン語を選んで良かったなと思うくらい、フランス語は複雑に見える。気質は大雑把なひとが多く見える、観光客からの目線だが、言語の緻密さはまた別というところが面白い。何しろ、数年前にひとりでモンサンミッシェルを訪れたときにガイドさんに言われたのだ。「皆さん、ちょうどいいときに来られましたよ。今、モンサンミッシェルに渡る新しい橋を建築中ですが、見てください。まるで遊歩道みたいな華奢さを。あれで、往復観光バスが安全に通れるか、うちのツアー会社は、他の会社の安全性を確かめてから、通るつもりですから。はっきり言って、橋が重さに耐えられるか疑問です。」

え〜、あの世界遺産モンサンミッシェルへ通じる橋の設計が、いい加減なのか?と本気で驚いたものだ。モンサンミッシェルというと、眺める写真が有名だが、一番おすすめは、モンサンミッシェルの一番上から眺める景色だ。あれだけは、登ってみないとわからない。

と、また話が逸れてしまった。申し訳ない。

実際にどの学部に進むかを希望するには、まだ時間がある。今回のような好成績をこれからも目指しながら、じっくり考えていけばいいと思う。

大学院まで行くことになると、社会に出るのが少し先になる。しかし、我が子が社会人になれば、あとは何の心配もいらないという、良き時代ではないから、転職や遠方勤務やパワハラなどで、家族のサポートも必要になる場合があると思うと、大好きな勉強を環境が許す限り追求するのも、醍醐味かもしれない。

せっかく、一番嘱望していた大学に入れたのだから、ね。

母はこれからも、精一杯エールを送ります!!