終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

2021年はなるべく孤独を回避

ひとりが大好きな自分。

6歳になるまで私にはきょうだいがいなかった。

近所には子供がたくさんいてよく一緒に遊んだ。

でも、家の中で絵本を読む時間も大好きだった。

小学校低学年の頃。担任の先生から通知表に、「休み時間に外で遊ばず教室で本を読んでいることがあるから、もっと友達と外で遊ぶように。」と書かれたことがある。今思っても、本当に余計なお世話だ。もちろん外で遊びたいときには元気に遊ぶ。だが、読みかけの本が面白くて面白くて、すぐに続きを読みたいことだって普通にあるのだ。

ひとりで本を読む子供を孤独だと決めつけるのはおかしい。

本はまさに、自分にとって最高の友達だった。確か、小学校の図書館の本はほぼ全部読んだ覚えがある。

2021年が幕を開けた。

今年の私の目標は、なるべくひとりきりで過ごさないことだ。

本来はひとりは気楽だ。特に、身内も含めてひとに気を遣いすぎる私は、自分ひとりでいた方が楽なことも山ほどある。   それでも、およそ3か月ひとりで暮らしてみてわかったことがある。決して常に体調がいいとは限らないのだ。身体面だけでなく、精神面でも常に元気なわけではない。いやむしろ、何のモチベーションもなく、やる気が起きないことも多かった。

このままでは、パニック障害どころか、心がうつ状態に傾いて行く危険すら覚えた。

年末年始に息子たちが帰省した。明日には娘も帰ってくる。

以前なら、家事が増えることが億劫だった。しかし、今回は違った。喜んで子供達の好物を買い出しに行ったり、食べたいというものを張り切って作れたりしたのだ。

そしてひとりになると、何となくまた淋しさを覚える。

若いひとがするひとり暮らしとは違う。

50代ともなれば、たいていは結婚していて、伴侶または子供達と一緒に暮らしているか、両親のどちらかの面倒を見ていたりするだろう。

生まれたときは、8人家族だった自分。

大人数には慣れていても、朝から晩までひとりきりという状態があまりにも長く続くのは苦しい。

多少のストレスが生じることは覚悟の上で、今年一年はできるだけ自分から、積極的にひとと関わろうと思う。

2月からは、次男が車の免許を取り終えるまでは自宅にて同居ができる。しかし、そのあとはまたひとりだ。

少なくとも命日反応が出やすい霜月だけは、ひとりでいることは避けたい。

もう二度と、あんな夢は見たくないのだ。自ら刃物に手をかけようとしたような自分。それでいったい何をするつもりだったのか。

命日を過ぎてからは、ずっと気持ちが落ち着いている。このまま、穏やかな気持ちのままで、一年を送りたいものだ。

皆さま、今年もどうぞよろしくお願いします。