終わりよければすべてよし

ひとり親卒業日記

次男のひとり暮らしの奮闘ぶり

最近、受験終了組というカテゴリーにいていいのかよくわからないような話題が続いてしまった。本当は、他に書きたいことがずっとあったのだ。 以前書いたように、次男は春学期の間は自宅で東大のオンライン授業を受け、夏休みが終わる前に秋学期の対面授業に…

まもなく婚約指輪を選ぶ日

先日、娘がある資格試験を受け終わった。 その試験は年にたった一度しかなく、今年は密を避けるために、一部のひとは違う問題で12月に試験を受ける。 どうもその資格は、以前は合格最低点が一定していたために、問題が易しい年は合格者のレベルも下がり、難…

あと3か月半で再び二人暮らしに

前回の記事を書いたあと、息子とも電話でいろいろと話をし、私の中でも腑に落ちた点はあったので、いつまでも愚痴めいた内容を残してもと思い、削除した。 そして、先日、息子からこんな提案があった。娘も長男も、大学進学後、今頃はすでに車の運転免許は持…

「3人のシングルマザー」木村多江出演を観て

本日、ちょうど録画をしていた、実話をもとにしたドラマを一部観た。もしこれから観る予定の方にはネタバレになるので、あとで読んでいただきたい。 まず、第一話は木村多江さん主演で、夫と死別後、ひとりで2人の息子さんを育て、見事2人とも東大に入学し…

いよいよ初めての一人暮らしスタート

昨日、ようやくひと通りの次男のアパートの掃除を終えて、自宅への帰途につこうとした。すると、ちょうど息子も、実家で「半沢直樹」の録画を見て、アパートへと戻るために電車に乗り、早くも最寄り駅に到着しようとしていた。 「夕飯はどうする?」と、少し…

本当に頑張り通した上半期

先日、次男の大学で、Sセメスター(春学期)の成績が判明した。 彼の大学の場合は、長男の大学のときとは違い、保護者宛てに紙の成績表が郵送されることはない。 しかも、毎回毎回、長男のときのように、どれくらい必修科目の単位が取れたか、どれくらい落とし…

40年以上ぶりの夜中の嘔吐

ウッと思わず目が覚めたとき私は、咄嗟に身体を起こしていた。一瞬、何が自分の身体に起きたのか理解しがたかったが、どうやら戻してしまったようだ。なんとなく唇のあたりやパジャマの前身ごろを触ると、ベチャッとした気持ち悪い感触がある。 「え、いま私…

居場所が変わるということ

まもなく、引っ越しの日がやってくる。 以前、娘が言っていたように、引っ越しとはなんと面倒くさいことだろう。やらなければならないことはたくさんあるはずなのに、一向に身体が動こうとはせず、こうして横になりながら、文章を書いている。 ありがたいこ…

理転を視野に入れるか

東京大学というところは不思議なところで、一般の大学ではあまり考えられないが、文系に入学してから理転をしたり、逆に理系に入学してから文転をする学生もいる。 先日、定期試験後に提出予定だった課題論文もようやく終了し、完全に夏休みに入った息子。あ…

改めて次男の受験を振り返る

今日は珍しく、我が家の近くの焼肉屋さんに息子と出かけた。他にお客さんは、誰もいなかった。ふだん、めったにお酒は飲まない私だが、今宵は久しぶりにグレープフルーツサワーを薄めに作ってもらう。それでもグラス半分飲むのが精一杯で、そのくらいの量で…

東大のオンライン定期試験終了

7月末に、次男の大学でのオンライン定期試験が終了した。 それについても書きたいことはあるが、最近ずっと、これまでで最も睡眠の状態が悪く、おかげで日中もかなり調子が悪い。それでも、普通の家事以外に、やるべきことが山ほどあって、それに押し潰され…

東大1年生の次男の近況

先日、次男がこんな言葉をかけてくれた。 「春学期、こんなに勉強に集中して頑張れたのは、お母さんのおかげだよ。ご飯の用意とか洗濯とか、ありがとうね。」 本来は自らやる勉強の方が好きなはずの息子が、東大に入り、正直ここまで勉強に集中するとは予想…

さまざまに交錯したそれぞれの進路

あれから、そう、前回の記事を書いてからだ。実にいろいろな急展開が起こり、なかなか落ち着いてブログを書ける状態ではなかった。 まず、初日こそご機嫌で帰省したはずの長男は、3日目あたりから豹変を見せた。私が何か特別にひどいことをしたわけでもない…

長男の帰省

つい先日、引っ越しを考えるか検討中という記事を書いた。 それからほどなくして、ひとり暮らしをしている社会人の長男から、連絡があった。 「平日は、そっちから会社に通ってもいい?」と。 「もちろんだよ。あなたのアパートから会社までは、片道約100キ…

東大のオンライン定期試験

東京大学は、今年の3月に、4月あたまから通常通り、授業を開始。春学期の間は完全オンラインで行うことを早々に決定した。 実際に履修登録をしようとすると、なんと不開講の科目も多数。教授の中には、入念な準備をして取りかかりたいから、秋学期に間に合う…

引っ越しを考えるか検討中

次男の大学受験が終了し、カテゴリーも終了組に移した。最近は、なかなか書こうとする内容が思い浮かばない。 ただひとつ、迷っていることがある。 それは、今年の秋以降、自分の所在をどうするかだ。 今はまだ、東大の方も、秋学期の授業をどのような形態に…

ロンドンで観た「レ・ミゼラブル」

イギリスの大学に交換留学生として一年間通学していた当時、ロンドンを訪れたのは数回だけであった。 そこの大学はロンドンから100キロほど離れており、電車を使えば1時間で到着できる。一年もあれば、いつでも行きたいときに行けるだろう。そう考える留学生…

朝ドラ「エール」に癒やされて

ふだん、朝のNHKテレビ小説「エール」を、録画予約しておき、都合のいい時間に観ている。 ここからは、今週放送された内容のネタバレにもなるので、これから観る予定の方は注意してほしい。 さて、今日の金曜日の放送では、いよいよ、今や有名な早稲田大学の…

「逃げたい」という感情

ひとはそもそも、どんなときに「逃げたい」という気持ちに陥るのだろうか。 数年前、ひとりで用事があり電車に乗ると、よくこんなことを思った。 「ああ、このまま当てもなく行けるところまで電車に乗り、どこかに行ってしまいたいなあ。」と。 自分の置かれ…

母の日

今日は、母の日だ。 数年前の今日、亡き夫のお墓参りをしたことがあった。捧げた花はカーネーション。思えば夫は、まるで私にとって、育て直しをしてくれた母親のような存在でもあった。そんな感謝の気持ちも込めて、あえて父親である夫に、母の日のカーネー…

得点開示の結果

本日、暴風雨の中、東大より得点開示の結果が届いた。 息子が、自身の大学受験の集大成だといい、楽しみに待っていた結果だった。 開けてみると、期待通りの、いやそれ以上の出来栄えだった。 一次と二次を合わせた総合点の点数は、現役時より40点近くも伸び…

旧家に生まれて

思えば旧家というのは、何代くらい続いてきた家を指すのだろうか。 具体的にはわからないが、少なくとも桜子の家は、地元ではわりと知られた旧家のひとつであることは間違いなかった。 桜子の家では代々商いを営んでいた。古くは、余裕のない家にお金を貸す…

本日は東大の入学式の予定でした

本日は、東京大学の創立記念日。例年、この日に入学式を挙行する予定になっている。 通常は武道館を利用することが多いが、令和になり初めてとなる入学式は、国技館で行う予定だった。 3月に入り、さまざまな大学で卒業式や入学式の中止や縮小、延期などを決…

あるブログ記事のご紹介

皆さま、こんばんは。 日に日に厳しさを増す、コロナウィルスの感染拡大状況に、心配がつのる日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。 今年度受験生を抱えるご家庭の皆さまは特に、ご心配が尽きないかと思います。最後はそれぞれが自分の身を自分で守るしか…

東大史上初のオンライン授業

二次試験終了から、合格発表の日までのおよそ2週間近くは、ひじょうに長く感じられた。 それが、今日ですでに発表の日から10日しか経過していないとは思えないほど、目まぐるしく時が過ぎて行くように感じる。 東京大学は、予定していた国技館での入学式こそ…

国立前期結果報告

本日、次男の第一志望大学の合否の結果が出ました。 まずはじめに、一昨年の現役時代より、息子のことをずっと応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。 一年前の今頃、勝手に合格を確信していた私は、息子の不合格を、にわかには信じられ…

奇跡の卒業認定発表

本日、ついに長男の大学で、卒業認定の合格発表があった。 長男は、一般の私立高校に進学したあと、そこで不適合があり、仕方がなくスクーリング型の通信制高校に編入した経緯がある。そこは、実質まともな授業を行なっているとはいえず、ただひたすら英検2…

息子の東大受験中に救急車に乗った母

いや、なんとも情けない。 しかし、いかんともしがたい状況であった。 昨日で、次男の第一志望の大学の二次試験が無事に終了した。今回は、1月のセンター試験のあとのようなことにはならずに、息子自身は体調も悪くなく、試験を終えることができ、何よりであ…

天国のあなたへ

あなた、そちらは変わりないですか? 早いもので、とうとう明日は前泊するホテルへと出発しますよ。 どうか、天国から力を貸してあげてくださいね。 え、私の方が心配ですって? いや、私が試験を受けるわけではないから、多少体調が悪くなっても、ホテルの…

合格して笑顔を見たい

あれは一年前のこと。 ある番号を親子二人で探していた。ちょうど掲示板の前には長い行列ができている頃だ。 掲示板を見に行くはずだった自分は、まるで何が起こるか予知していたかのように、朝方ホテルの部屋で激しいめまいに襲われる。 だめだ。このままで…